こんにちは、スタッフ野田です。
いつもノダブロを読んでくださり、ありがとうございます。
さてこのブログではビリヤードに関する色々な情報をご提供していますが、上手くなるためのテクニックもご紹介していく予定です。
そこで今回は予備知識として時々勘違いされている用語の説明をしたいと思います。
1つ目は「フリ」、もう1つは「長い・短い」についてです。
中・上級者の方には今さらのお話なのですが、解説の中で頻繁に使う単語で、認識を間違うと訳が分からなくなってしまいますので初心者の方が混乱しないように説明しておきたいと思います。

まずはフリについてですが、これは一言でいえば的球を狙う角度のことです。
フリを示した図です。

 

手球が的球にヒットしたあと、プレーヤーから見て手球が右に動くような配置を右フリ、左なら左フリと呼びます。まっすぐの場合、フリがなくなったなどといいます。
フリがない場合、的球を入れるのは簡単かもしれませんが、手球を左右に動かすことが難しくなり、次の的球を入れるためのポジション取りに大きな制約が加わることになります。
典型的な例をひとつ挙げましょう。

8番から9番へポジションしようとする図です。
この図のように8番に対して左右どちらかのフリがあれば簡単に9番にポジションできますが、真っ直ぐになったら難しいショットを強いられることになります。
ビリヤードではこのように少しのフリがあるかないかで明暗が分かれるということも珍しくはないのです。

 

次に「長い・短い」についてです。
これも図で例をご覧いただきましょう。

 

 

黒線は入射角と反射角が同じ場合のコースです。
中心の撞点で弱めの力加減ならほぼこのコースをたどります。
クッションからの反射角が入射角より小さい青線のコースなら「短い」、反射角の方が大きい赤線のコースなら「長い」と言います。
なお、英語でも全く同様に "SHORT"、"LONG"と表現します。
意図的に短くすることを「縮める」、長くすることを「伸ばす」と言います。
縮めることを「クッションから立たせる」と言うこともあります。
クッションに対して逆ヒネリ(この図では右ヒネリ)をかけたり強く撞いたりすると短くなり、順ヒネリでゆっくり撞くほど長くなります。
これは単純なワンクッションの例ですが、スリークッションなどで手球を大回しする場合にも使います。

これはクッションの状態を見るためによく使われるショットで、コーナーから対面する長クッションの2.5ポイントあたりを狙うと手球がスリークッションして反対側のコーナーに向かうというものです。
これが長クッション側に向かうなら「短い」、短クッション側に向かうなら「長い」と表現します。

実はこれを正確にコントロールするのはなかなか大変です。
ラシャ、ボール、クッションの状態や「もらいヒネリ」などにも左右されるので完璧に読み切るのは困難です。
「もらいヒネリ」についても解説しておきましょう。

これは手球が的球あるいはクッションと接触した際に摩擦の力で手球にヒネリ(横回転)がかかる現象のことです。
下記の配置をご覧ください。

 

1番に当てたいのですが、邪魔なボールがあって図のように2クッションで狙わなければならない状況だと想定してください。
幾何学的には黒線のように狙えば手球は1番に当たるはずなのですが、第1クッション(短クッション)から反射する際に摩擦で手球に少し順ヒネリ(右ヒネリ)がかかってしまい、第2クッション(長クッション)から反射する際にその影響で長くなってしまうのです。

熟練者の多くはこのことを知っており、少し短めに狙うなどの調整を加えていますが、どれくらい調整すればよいかは経験による勘に頼っていることが多いようです。
実際のところ、こう撞けば必ずこうなるという確実性が空クッションにはありません。
撞点システムのようなものもあるのですが、これとてもコンディションに影響される部分が多く、いろいろな配置を試して感覚的につかむのが最良なのかもしれません。

 

 

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