こんにちは、スタッフ野田です。
キューショップジャパンの「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!
このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要で
どんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、
最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。
前回に続きチョークについてのお話です。
チョークという名称から分かる通り、初期のチョークは黒板に使用する白墨と同じ炭酸カルシウムを主成分とした物でしたが、これは効果が不十分でした。
そして19世紀末に現在の二酸化ケイ素などの研磨剤を主体としたチョークが発明されました。
チョークの目的は「タップ・手球間の摩擦を大きくする」の一言に尽きます。
これによって手球の端を撞いても手球の進行方向はキューの向かう方向とほぼ同じになり、ビリヤードの技術が大きく向上することになりました。
ただ、端を撞くといっても限界があり、チョークを付けても安全に撞ける範囲は手球の直径の内側1/2くらいと言われています。
前回はチョークがなぜ必要かについてご説明しましたが、今回は実際にどのようにチョークを使うかについての解説です。
その使い方についてですが、注意点としては3つあります。
1. ショット前に毎回塗るようにする。
2. 手球に強いスピンをかける際は特に丁寧に塗る。
3. タップの中心より端の方に塗ることが重要。
まず1.については、気を付けてもらう以外に方法はないです。
2.は初心者の方は安定して正確に中心が撞けるようになることが先決ですので、とりあえず頭の隅に入れておいてください。
今回ご説明する重要な点は3.についてです。
ここで前回掲載した図を再度ご覧ください。
注目していただきたいのは、タップのどの部分が手球と接触しているかです。
手球の中心近くを撞く場合は接触点はタップのほぼ中央ですが、このように端の方を撞くほど接触点もタップの中心から離れた部分になっていきます。
したがって中心よりも周囲の部分にチョークをしっかり塗ることが重要となってきます。
では実際にどのようにチョークを塗るのが良いかについてですが、下記の画像をご覧ください。
店舗の備え付けチョークなどで、このような形にすり減っているチョークを見たことはありませんか?
中央が大きくくぼんでいますね。「穴ボコチョーク」などと呼ばれて、使いづらい形になってしまっています。中・上級者が自分用に持っているマイチョークはまずこのような形にはなりません。つまり、穴ボコチョークになってしまう原因はチョークの使い方(塗り方)にあるというわけです。
このようになってしまう理由は、チョークの中央にタップを押し付けてぐるぐる回すような塗り方をしている人が多いためです。
このような塗り方では、タップの必要な部分にチョークが付かない可能性があります。新品のチョークには最初から円形のくぼみが付けられているので、何も説明を受けなければこうなってしまうことは当然と言えるかもしれません。このくぼみはメーカーが慣例として付けているもので、実際には不要なものであるとスタッフ野田は思っています。
では、どのように塗ればいいのでしょうか。
こちらの動画をご覧ください。
キューを回しながら、タップの中央から周囲に向かって一定の方向に動かして塗っているのがお分かりいただけると思います。
このようにすればタップの必要な部分にチョークが付いたかどうかを確認しながら塗ることができます。
上級者の人が愛用しているチョークを見ると、中央よりも端の方がすり減っている場合がありますが、それはこのような使い方をしているからなのです。
チョークのすり減り方を過度に気にする必要はありませんが、タップにちゃんとチョークが付いているかは、いつも気にするように心がけましょう。
大穴があいたチョークではしっかりタップに塗り付けることが難しいです。
まずは安いものでもマイチョークをオススメします。チョークにまつわるアクセサリーもいろいろありますので、併せてどうぞ。