こんにちは、スタッフ野田です。

キューショップジャパンの「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!
このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要でどんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。

前回までは、プレーに必要な予備知識を主に紹介してきましたが、今回は実際に
球を撞く練習についてです。

ビリヤードでは、手球を的球に対して正確な角度で当てることを求められます。
したがって手球を狙った方向に正確に撞き出す必要があります。
また、この時に手球のどこを撞くかも重要な要素となります。
手球の表面上のタップと接触する所を撞点(どうてん)と言い、頻繁に使う用語ですので覚えておいてください。
撞点の違いが何をもたらすかは後述しますが、まずは正確に中心を撞くことができるように練習する必要があります。
正確な撞点で正確な方向に手球を撞き出せるようにする練習が、今回ご紹介するものです。
では、配置図をご覧ください。

まず手球をテーブルのロングライン(テーブルの中心線)上に置きます。
図ではフットスポット上に置いていますが、ロングライン上ならどこでもOKです。レール上にポイント(印)がある位置がやりやすいでしょう。
そして正面の長クッションに向かって撞点中心でまっすぐ撞き出します。
この時、撞いた後にキューを止めたまま動かさないでください。
結果としてクッションに反射して戻ってきた手球がキュー先(タップ)に当たれば成功です。
最低10回(多いほど良い)は行なって、80%以上は成功するように練習しましょう。
最初のうちはゆっくり撞いて、成功率が80%以上になったら力加減を少し強くしてください。強く撞くほど難しくなります。
ある程度強く撞いても大丈夫なら、手球とクッションの間の距離を離してみましょう。


この練習でチェックすべきポイントは3つあります。
1. 撞き出す方向が正確であること
  手球がクッションに斜めに入ったら当然元の位置に反射しません。
2. キューがまっすぐ出ていること
  撞き出しがまっすぐでなければ、反射してきた手球を受けられません。
3. 撞点が正確に中心であること
  もし撞点が左右にずれるとクッションからの反射方向が変わります。
このうちの3.についてですが、例えば中心より右側を撞いたとします。
すると、手球には上から見て左回転がかかります。いわゆるサイドスピンと呼ばれる横回転がかかるわけです。
サイドスピンは日本では「ヒネリ」と呼ばれ、右側を撞くとかかる左回転のヒネリを「右ヒネリ」と呼びます。
反対向きのサイドスピンなら「左ヒネリ」と言うわけです。
右ヒネリがかかった手球がクッションに垂直に入れば、手球は右側に反射します。

手球とクッションの間で発生する回転による摩擦によって反射方向が変わるわけです。左ヒネリなら左側に反射します。

慣れてきたら、テーブルを縦方向に使った配置にも挑戦してみましょう。

この配置で同じ事をしてみましょう。
手球を元の位置に戻すことができますか?
安定して戻すことができるなら、あなたは素晴らしい素質の持ち主です。
それほどこのショットは難しく、上級者でも正確に元の位置に戻すことは簡単ではありません。
手球を走らせる距離が長いため、ほんの少しの方向や撞点の違いが最終到達地点の大きな差となってしまうのです。
初心者のあなたは、手球が図の影を付けた範囲の外に出ないことを目標にしましょう。手球を1往復させる程度の強さならそれほど難しくはありませんが、1往復半以上となると結構難しくなります。
こんな練習ばかりを長時間することは苦痛だと思いますが、ビリヤード場に行ったら10分くらいは続けてみてください。成功率を記録しておくのも良い方法です。少しずつ成功率が上がっていくのが分かるはずです。
何事も基本が大事ですが、ビリヤードでは特に正確で安定したストロークが基本となるのです。これを疎かにしては上達は望めません。

基本を確実にものにするためには練習が一番ですが、知識も重要です。
初心者用に基本を重点的に解説した書籍がありますので、ぜひ参考にしてください。

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