こんにちは、スタッフ野田です。
キューショップジャパンの「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!
このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要でどんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。
今回は距離のある的球を入れる練習です。
いわゆる遠い球と呼ばれるものには、的球・ポケット間が遠いものと、手球・的球間が遠いものの2種類があります。
的球・ポケット間が遠ければ正確な狙いが必要ですが、手球・的球間は近いので狙いはをつけやすくなります。
手球・的球間が遠ければ狙いがつけにくいですが、的球・ポケット間が近いはずのでポケット出来る許容範囲は大きくなります。
つまりどちらも一長一短なのですが、実際のゲームではどちらの配置も頻出するので両方を練習する必要があります。
まずはこの練習配置です。
手球は2ポイントの位置、的球を①の位置に置き、遠いコーナーへ真っ直ぐに狙います。
10回撞いて、何回成功したかを見ます。
次に②の位置、更に③④⑤の位置でも同様に試します。
的球が離れるにしたがって成功率がどのように変わるかを見ましょう。
次はこの配置です。
的球①の位置は固定で、手球の位置を1ポイントずつ離していきます。
やはり10回撞いて何回成功するかを見ましょう。
これによって自分が最もミスしやすい距離が分かってきます。
長クッション沿いに配置したのは、ポイントによってボールを置く位置が分かりやすいというのもありますが、テーブルの横から身を乗り出して撞く練習にもなります。
左利きの方は反対側の長クッションに配置してください。
もう1つ、的球を遠いコーナーに狙う練習配置です。
図のように2ポイントライン上に的球を配置し、その背後にコーナーに真っ直ぐになるように手球を置きます。
手球・的球間の距離は任意で構いません。
右下のコーナーポケットが終わったら、右上のコーナーも同様に行なってください。
これらを全部行なえば合計200回真っ直ぐの配置を撞くことになり、そこそこの練習量となります。
ちなみにこれらの配置は前回までにご紹介した近距離の真っ直ぐの球がある程度入るようになってからチャレンジしてください。
この配置は初心者にとっては難しいもので、距離が遠くなるにしたがって加速度的に難度が増していきます。
何回成功したかを記録しておくと、少しずつ上達するのが分かります。
これら全部の配置で成功率が70%を超えるようなら初心者卒業ですが、そうなるにはかなりの時間を要します。焦らずじっくり取り組んでください。
ちなみに真っ直ぐの練習のための最も有名な配置に「テセン」というものがあります。
センタースポットに置いた的球を2ポイントライン上に置いた手球でまっすぐ狙うというものです。
「手」球2ポイントから「セン」タースポットの的球を狙うので「テセン」と呼ばれます。
この配置は初心者にはかなり難しいので、ある程度自信がついたら挑戦してみてください。
ちなみにテセンの配置で的球に当てる許容範囲は中心から左右それぞれ0.5mmくらいしかありません。
つまりシャープペンの芯の太さぐらいしか左右へのズレが許されないのです。
一朝一夕でそのような精度の高い技術を身に付けることはできません。
さて、真っ直ぐの練習配置のご紹介は今回が最後で、次回からは角度のある配置をどう狙うかについての説明に入ります。
今までしつこいほど何回も真っ直ぐの練習解説をしてきましたが、それは真っ直ぐが入らなければ角度の付いた球が入る道理が無いからです。
真っ直ぐの球はどこを狙えばよいかが明確であり、それが入るということは狙ったところに正確に手球をもっていけるということを意味します。
その技術が無いまま角度のある配置を狙っても、外れた際に狙いが間違っていたのか手球を狙ったところに持っていけなかったのかがわからず修正のしようがありません。
また、手球の中心をある程度安定して撞けるようになっておくことも必要です。それは中心から離れたところ(特に左右)を撞くと手球や的球の動きが変わってくるからです。
今までご紹介してきたドリルを定期的に練習・チェックして、中心撞きで真っ直ぐの配置をこなせるように練習しておいてください。
手球を意のままに動かす感覚は実際に撞いて覚えるしかないのですが、その感覚を研ぎ澄ますための色々なヒントは書籍や動画などから得ることができます。
読んで、見て、実際に試してみるという方法なら、ただ何となく球を転がしているだけよりも効率的に腕を上げることができます。
是非ご活用ください。