KERSENBROCK CUE SERVICE
レア物キューの代表格、カーセンブロックです。
もともと製作本数が少ないうえに、高齢でますます製作本数が減り、売りに出ているものを見かけるのが難しいキューです。
そんな状態でも生活ができているのは、友人のエド・ヤングの助力があればこそだと聞いています。
カーセンブロックと言ってもサウスウエストと見分けがつかないようなものもありますが、カーセンブロックらしさが感じられるデザインのキューは過去から現在に至るまで高値で取引され続けています。
今回ご紹介するのもそんなカーセンらしさが出ているキューです。
フォアアームです。
このキューには「クラウン・ジュエル」という名前が付いています。
ホーリーウッドにカーセンブロック独特の形をしたカーリーメイプルの3本ハギデザインです。
ホーリーウッドのキューというのが、まず珍しいですね。広範囲に露出する部分には使いにくい(少しでも白くない部分が表面に出たら使えなくなります)銘木です。ピンクアイボリーも同様ですね。
クローズアップです。
カーリーメイプルの中の緑色のインレイはエメラルドです。
塗装が被ると輝きが鈍るためにこの部分には塗装がかからないように作られています。
マザーオブパールの大きなインレイが斜めに入っており、その他にシルバーのインレイに赤や青の色を付けたものが施されています。
バットスリーブです。
フォアアーム同様、ホーリーウッドとカーリーメイプルで構成され、エメラルド、マザーオブパール、シルバーで飾られています。
バットキャップまでホーリーウッドです。
ジョイントです。
おそらくオメガ/DPKと同じと思われる、ビッグスクリューのフラットフェイスジョイントです。
ジョイントカラーもホーリーウッドですが、内部にはメイプルの芯材があることが分かります。
ホーリーウッド(ヒイラギ)は軽い素材なので、それだけでバットを作ることはできなかったのでしょう。
デザインが何を意味しているかは全く分かりませんが、CNCを全く用いず手作業だけでこんな複雑なデザインのキューを作ることができるのは驚きというほかはなく、カスタムキューの中でもトップランクの評価が付けられています。
日本を代表するトップランクのハイテクキューのひとつ「ムサシ」が現在当社にはいろいろ揃っております。
消費税増税前にご検討されてはいかがでしょうか。