こんにちは、スタッフ野田です。
キューショップジャパンの「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!
このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要でどんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。 

前回までカットショットについて説明をしてきましたが、皆さんは練習されているでしょうか。
カットショットの感覚がある程度つかめてくると、「うまく狙ったところに当たったはずなのに的球が厚く外れた」ということが時々あるのではないかと思います。

実はカットショットでは「スロウ」という的球の動きを変えてしまう現象が発生するのです。
今回はこのカットショットにまつわる厄介な問題「スロウ」について解説します。
スロウ(throw)とは、ボールが衝突した際に発生する摩擦力によって、的球の進行方向が影響される現象のことです。ゆっくり撞くスロー(slow)ショットとは全く違う話なので、混同しないように注意してください。
スロウの説明はちょっと難しいのですが、カットショットを練習するうえで絶対に知っておく必要があるので説明しないわけにはいかないのです。
現時点では、「そんな現象があるんだな」といった程度に認識しておいていただければ結構ですので、できるだけ簡単に説明したいと思います。

まずスロウがどんなものかを知るために下図をご覧ください。

①と②を密着させて遠いコーナーポケットに向かってまっすぐ並べます。
*位置はだいたいでOKですが、①と②は必ず密着させてください。
そして手球を①に当てて②がどこに向かうかを見ます。
手球を真後ろ(Aの位置)から①の正面に当てれば②は黒線のコースをたどってポケットするでしょう。
では手球をBの位置から①の正面に当てたらどうなるでしょう?
この場合、②は赤線のようなコースで上の長クッション側に外れてしまいます。
同様にCの位置から当てれば青線のように短クッション側に外れます。
実際にご自身でビリヤード場で試していただければ実感できると思います。
これがスロウと呼ばれる現象で、原因は球と球の間に働く摩擦力にあります。
的球に手球が斜めにぶつかると、摩擦で手球が動こうとする方向に的球が少し引っ張られるのです。まっすぐの配置の時にはこんなことは考えなくてよかったのですが、カットショットではこれを考慮して狙いを定める必要があるのです。
前回までに説明したカットショットの練習をした人の中には、手球がちゃんと狙ったところに当たっているのに的球が厚く外れる傾向があると感じた人がいらっしゃるかもしれません。近距離のショットでこれを感じ取れた方は鋭い感覚をお持ちだと言えます。
的球がポケットに近くにある配置ならスロウによるコースのズレが許容範囲内に収まるのですが、遠くなるとこれが大きく影響してきます。
①は②をポケットするためのイメージボール(想定球)であり、幾何学的には手球がどの方向からでもイメージボールの位置で的球に当たればポケット出来るのですが、実際にはこのスロウの影響が許容範囲内に収まる近距離のショットに限られるということなのです。
なお、ヒネリ(手球の横スピン)により発生するスロウというものもあるのですが、これについての説明は後日に回します。
ただし、手球にヒネリが加わると的球のコースに影響を与えることは知っておいてください。
この超初心者用ブログでは、これまで手球の中心を撞くことを前提として解説していますが、これは意図しないヒネリによるスロウの発生を防ぐためでもあります。

さて、スロウにどのように対処するかですが、少し薄めに狙うという方法があります。
つまりスロウで厚くズレる分を見越して少し薄く狙うということです。
どれくらいズレるかは、撞く強さや厚みの度合い、球の汚れ具合、ラシャの状態や湿度など多くの要因が絡むため、正確にこれを算出することは不可能です。
では熟練プレーヤーはどうしているかというと、「感覚」を頼りにしているのです。
色々な要因を考慮して過去の経験から必要な厚みがどれくらいかを判断しているというわけです。
ずいぶんいい加減だと思われるかもしれませんが他に良い方法はなく、世界チャンピオンクラスのプロプレーヤーにとっても遠くて角度のある配置は難しいのです。

こういった感覚は一朝一夕で身に付くものではなく、ただひたすら練習あるのみです。
ある日突然ポンポン球が入るようになることは決してなく、たゆみない練習で少しずつ上手くなっていくのです。

カットショットには正確な厚みを掴む感覚が必要ですが、初心者のうちはなかなかこれが難しいと思います。そんな時に厚みを測るアイテムが大きな助けになります。
薄くてコンパクト、ポケットに入る大きさの便利な「シューティングナビ」がオススメです。

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