ビリヤード雑誌「ポケットハウス」 その2

B!

こんにちは、スタッフ野田です。

「ポケットハウス」第2号(1987年11月15日発行)のご紹介です。

表紙は三上博史です。

芸能人に疎いスタッフ野田は知りませんでしたが、多くのTVドラマや映画に出演されているベテラン俳優さんですね。

2ページ

ロサンゼルスクラブ(新関建設)の広告です。
プールバーの元祖で20店舗以上を展開していた絶頂期です。
近日オープン予定店舗にサイパンまでありますが、これは実現したんでしょうか。

3ページ

目次です。
以前にも書きましたが、目次にカラーページを使うのはもったいないと思います。

4~7ページ

谷 克二さんという人のインタビュー記事です。
冒険小説作家の第一人者と言われた人のようです。

8~10ページ

ニューヨークの取材記事です。
1920年代に4,000ものビリヤード場があったのがジュリアンズという店1軒だけになってしまったと書かれています。
アメリカの中心都市ニューヨークにビリヤード場が無いとはちょっと信じがたいですね。
でも現在ニューヨークには、「アムステルダム・ビリヤード」「スタインウェイ・ビリヤード」などの有名なビリヤード場があります。
10ページで紹介されている特注ビリヤードテーブル(最低5万ドル!)の製造で有名な「ブラット・ビリヤード」もマンハッタンにあります。
機会があれば是非行ってみたいですね。

11ページ

「Pool Inn 926」と言うお店の広告です。
プールインも当時多くの店舗を展開していました。

12・13ページ

ブロンクスの記事です。
治安が悪いブロンクス地区のビリヤード場に(しかも深夜)わざわざ出かけていくのは相当に勇気が必要だったことでしょう。
ブランズウイックの初代ゴールドクラウンテーブルの写真があります。
この記事は村田編集長が書かれたもののようです。

14・15ページ

ボストンの記事です。
スタッフ野田もボストンに行ったことがありますが、時間が無くてフェンウェイパークを見ただけで終わってしまいました。
12ページにもストレートプールをする人の写真がありますが、アメリカでは初心者やファミリーは8ボール、若者は9ボール、年配者はストレートプールをする人が多いという気がします。

14ページの写真でビリヤード台の横で二人でプレーしているのは「フットボール」という米国ATARI社製のビデオゲームです。スタッフ野田も遊んだことがあります。

16・17ページ

テキサスの記事です。
スタッフ野田はテキサス州に行ったことはなく、テキサスといえば、カスタムキューメーカーのリチャード・ブラックの名前しか思い浮かばないですが、現在でも西部開拓時代のイメージが色濃く残っているのでしょうか。

18・19ページ

サンフランシスコの記事です。
スタッフ野田がサンフランシスコに行ったのは新婚旅行の時で、嫁さんの白い目をあえて無視しながらビリヤード場巡りをしました。この記事の中にある「Famiy Billiards」にも行き、いろいろビリヤードグッズを買い込んだ覚えがあります。

アメリカ各地の訪問記事はこれで終わりなのですが、ここはぜひともシカゴの取材を入れて欲しかったですね。ハスラー2の撮影に使われたクリス・ビリヤードなどビリヤードの聖地(?)があります。
クリス・ビリヤード

20~21ページ

奥村プロのアメリカトーナメント事情レポートです。
ポケットの切り方が開いていることやシュートアウト(プッシュ)ルールなど、現在では当たり前になっていることが当時の日本ではまだ目新しかったということが分かります。
20ページに渋谷のビリヤードQ・POOL HALL CUE の広告がありますね。5階~8階の4フロアに100台もの淡路亭さんのスーパーガリオンを設置していました。
それでも土・日曜には開店から1時間もすれば待ち状態になってしまうほどだったのです。
まさにこのころがビリヤードブームの絶頂期でした。

22ページ

アメリカンプールプレーヤーのコーナーです。
今回の舞台はテキサスです。
文中に出てくる「ビリィ・ボブス」というのは、テキサスにある世界最大のライブハウスといわれる店舗です。

23ページ

広告のページです。

24ページ

I LOVE CUE のコーナーです。
突然出てきた一回限りのコーナーです。
当時はまだMezzキューはなかったので、国産のアダムが最も多かったようです。
また、ハウスキューの使用率が圧倒的に多いと書かれています。
最近は自分のキューを持ってプレーしている人の割合が多いと感じます。

上達するためには自分専用のいわゆる「マイキュー」を持つ事が大きな意味を持つことは間違いないのですが、まずはハウスキューでビリヤードの楽しさを知ってもらうことが第一歩だと思います。

25ページ

アルファ・インターナショナルの広告です。
スタッフ野田もこの会社を訪れたことがあります。
当時の店舗は自由が丘のマンションの一室で、「本当にここでいいのかな?」と恐る恐るドアを開けた記憶があります。

26ページ

1987年の全日本選手権の記事です。
まだこの頃はローテーション・14-1・ナインボールの3本立てで行なわれていました。

27ページ

広告のページです。
ブームの絶頂期だけあって、ビリヤード用品の販売を行なう業者もたくさんありました。

28~29ページ

香港訪問のレポートです。
当時はまだ香港はイギリス領で、中国に返還される直前でした。
イギリス領だったゆえにスヌーカーが根付いているのでしょう。

30~31ページ

 

奥村プロのビリヤード教室です。
このページは好評だった(はず)ために増ページされています。
前回に引き続いて空クッションについてです。
スリークッション・ゲームではお馴染みの「ファイブ&ハーフ」や「プラスツー」のシステムが説明されています。
テーブルコンディションなどによって調整が必要ですが、知っておいて損はありません。

35ページ

曲球の解説です。
観衆をびっくりさせる「真面目な」ものもありますが、今回は観衆を笑わせるのが目的のトリックショットです。
このようにボール以外の道具等を使用するとトリックショットのバリエーションが無限に広がり、見ている方もより楽しめると思います。

36~37ページ

ストレートプール(14-1)の紹介記事その2です。
今回はブレイクボールに向けてのポジションの解説です。
ブレイクボールにポジションするためのキーボールが重要であることが書かれています。
更に言うと、キーボールにポジションするためのキーキーボール(KEYBALL to KEYBALL)も重要です。

常に3個先を読んでポジションするという定石をご存じの方にはおわかりですね。
例として挙げられている最初の配置はキーキーボールとなる6番からCゾーンにポジションしなければなりませんが、
これは案外難しく、下のサイドポケット前に別の的球があれば絶好のキーキーボールとなります。
今読んでもこの記事は限られたスペースで的確に重要な点を説明しているなあと感心します。

38~39ページ

トーナメントの結果報告ページです。
大橋清孝、銘苅朝樹、立花正雄(故人)といった人たちがまだアマチュアだったりします。
39ページ右下の神奈川連盟月例会4位の村田選手というのは、編集長のことでしょうか?

40ページ

名人戦のランキングです。
名人位の大橋清孝選手をはじめとして、ここに掲載されている人たちの中から
多くの人がプロ転向することになります。

41ページ

広告のページです。

42~43ページ

シネマ&ミュージックのコーナー。
スタッフ野田はビリヤードに関係する映画でもない限り、いつも読み飛ばしていました。
43ページにポケットハウスを販売している店舗のリストがあります。
150ほどの店舗が登録されており、当時いかにビリヤードに関する書籍の需要があったかが伺い知れます。

44~47ページ

広告のページです。

広告の多さもビリヤードブームの凄さを表しています。
ビリヤードのTV番組やビデオゲームの他に、ビリヤードとは縁もゆかりもないアンティークショップなどの記事もあるのがすごいですね。
ビリヤードのテレビ番組やビデオゲームの紹介もあり、ビリヤード関連のものなら何でもアリの百花繚乱状態です。

48~49ページ

読者からのお便りコーナー。

50~51頁

何だか良く分かりませんが、オークションの紹介です。
鈴木亀吉のキューとボールはともかくとして、あとのものは少なくともこの本の読者に興味があるとは思えません。

52ページ

プレゼントのコーナーです。
イギリス製のボールセットがありますが、イギリスにボールのメーカーなんてあったんでしょうか。

53ページ

広告のページです。

ホント多いですね。

 

54~55ページ

三上博史のインタビュー記事です。
表紙のコメントにも書きましたがスタッフ野田は門外漢なので、
よくわかりません。

56~57ページ

「CUEートなハスラー」のコーナーです。
当時のスタッフ野田は、とにかくビリヤードの腕前を上げることにしか興味がなく、このページはすべて無視していました。

58ページ

編集後記です。
プレゼントコーナーのキューを欲しがる人が多かったようですね。

59ページ

 

ビリヤード場の広告です。

ハマコーヒー産業㈱なんていうのもありますが、ビリヤードテーブルを置いていたんでしょうか。

裏表紙

ガリオン全盛だったこの時に、ブラズウイックテーブルを販売している広告が載っています。
ブランズウイックの人気が出るのは10年以上あとになるのですが、先見の明がありますね。

近日中に第3号をご紹介します。

ネット社会になっても書籍による情報収集は重要です。

 

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