アメリカのフィラデルフィア郊外にて、今年もスーパービリヤードエキスポが開催されました。
アレン・ホプキンスが開催するこのイベントは今年が第31回目となり、4月10~13日の4日間の開催でした。
スタッフ野田は行けなかったのですが、当社特派員(?)に写真を送ってもらったので、ご紹介したいと思います。

ここが会場となる「Greater Philadelphia Expo center」で、225,000平方フィートの広さがあり、
多くの物販ブースが設置され、アマチュアトーナメント、そしてプロを交えたオープントーナメントも開催されました。
オープントーナメントの優勝者はターミネーターの異名を持つプロプレーヤー、ニール・フェイエンで、賞金15,000ドルを獲得しました。

アマチュアトーナメントの会場です。
ダイヤモンド社製の7フィートテーブルが200台以上設置されています。
分解せずにそのまま運送・設置・撤去ができる7フィートテーブルでなければこれだけの台数を
揃えることは不可能で、APAのトーナメントなどが7フィート台を使うのもこれが理由です。

エキスポのロゴ入り商品を販売するブースです。
Tシャツや帽子、マグカップなどが売られています。


このブースで販売されていた、エキスポTシャツです。
胸のところに第31回スーパービリヤードエキスポの文字があります。
表はずいぶん質素な感じですが・・・

背中側です。
こちら側はド派手なプリントがされています。

このブースで商品を買うと、エキスポロゴ入りのビニール袋に入れてくれます。
以前は袋さえ用意されていませんでしたが、お客さんから要望が多かったのか、近年はこのような
袋が用意されるようになりました。

ブースを設置中の様子です。
エキスポの開催者側に要望すれば、写真のダイヤモンド社製7フィートテーブル(アマチュアトーナメントで使用しているものと同じです)を有償で借りることができるので、試し撞き用などにこれを設置しているブースも多いのです。
奥に日本のナビゲーターのブースが見えますね。

こちらはそのナビゲーターブースの様子です。
奥にマクダモットのキューが並んでいますが、マクダモットには標準でナビゲーターのタップが使用されています。

マクダモットと肩を並べるマスプロダクション・キューメーカー、バイキングのブースです。
トリプル60というケースやヴァルハラというシリーズのキューが展示されているのが見えます。

こちらもマスプロダクション・キューの大手、メウチのブースです。
細身でロングテーパーのメウチはよく切れるので、スタッフ野田は何年もメウチを使っていたことがあります。

老舗メーカーのひとつ、ジョスのブースです。
マスプロダクションに近い本数を製造しているはずですが、ブースはこじんまりとしており、
例年より展示本数が少ないという印象を受けます。

こちらも昔からあるブランド、ショーンです。
14山パイロテッドジョイントにステンレススチールのジョイントカラー、そして剣ハギという
伝統的なスタイルのキューを主力としています。
クラシカルなデザインを好む人には人気があるキューです。

PFDキューのブースです。
ブースの中で座っている眼鏡をかけた人が製作者のポール・ドレクスラーです。

展示されたPFDキューです。
キューが回転する仕掛けが組み込まれたディスプレイスタンドです。
PFDというと象牙のバットに精緻なスクリムショウが施されたキューが有名ですが、規制が厳しくてそのようなキューはもう製作されることはなさそうです。

カポーンキューのブースです。
右側の人が製作者のマイク・カポーンです。
左側の人は、某有名ディーラーさんですね。

これは「CUE LEE'S(キュー リース)」というメーカーの展示キューです。
比較的最近登場した、中国製のブランドです。
CNC(コンピューター制御の工作機械)をフル活用したと思われる細かいインレイが目を引きます。
新しいメーカーの多くはこういった細かいインレイワークを競う傾向があるように思いますが、
キューのデザインは調和と一貫性が重要だとスタッフ野田は思っています。

最後にご紹介するのは、恒例のACA(アメリカキューメーカー協会)が主催するキューコンテストに出品されたキューです。
色々なキューメーカーが、腕によりをかけた一品を持ち寄って、来場者の投票数で順位が決まります。
今年の1位は右端のジャコビー、2位は左から3番目のエディ・コーエン、3位は右から3番目の
スティーブ・ダンケルとなりました。
スタッフ野田は左端のジョッシュ・トレッドウェイが好きです。
以上、諸般の事情でごく一部しかご紹介できなくて申し訳ありません。
このエキスポは入場料を払えば誰でも入れる一般の人向けのイベントで、毎年アメリカ全土はもちろん、海外からも多くの人が訪れます。
近年は円安ですし飛行機代も高いのでなかなかアメリカ渡航は敷居が高いのですが、機会があれば
是非一度訪れてみてください。ビリヤードが好きな人にはまさにパラダイスといえるイベントです。
当社では昨年ジャパン・ビリヤード・フェア(JBF)と称して、ビリヤード用品のメーカーを集めたイベントを開催し好評を得ましたが、今年も7月にJBFを開催する予定で、近日中に開催予定を告知いたします。
メーカーから直接商品を買ったり、製作者から色々な話を聞けたりできますので、是非ご期待ください。