こんにちは、スタッフ野田です。
エキスポレポート最終回です。
レポートの最後を飾るのは、毎年恒例になっているACA(American Cuemakers Association アメリカキューメーカー協会)のキューコンテストのご紹介です。
ピープルズ・チョイスと呼ばれる一般入場者の投票で選ばれるものです。
では早速出品されていたキューをご紹介しましょう。
正面に投票箱がおいてあり「VOTE HERE」(ここに投票してください)の表示があります。
左側には透明なボトルにACAデザインのチョークがおいてあり、投票者がお土産に持って帰れるようになっています。
これはACAのパンフレットです。
会長のマイク・カポーン以下、名だたるキューメーカーたちが名を連ねています。
では入賞したキューをご紹介しましょう。
この3本です。
3位になったトンキンです。
黒檀に複合の親子8剣ハギで、青いベニヤで全体が統一されたデザインです。
2位になったジャコビーです。
黒檀に見当もつかないくらいの数の繋ぎ紐模様のインレイが施されています。
そして栄光の第1位は、ペシャウアーです。
こちらもベースは黒檀で、目もくらむような精緻なインレイで全体が覆われています。
ジャコビーは父のデビッドではなく息子のブランドン、ペシャウアーも父のジェリー
ではなく息子のジョーが製作したキューです。
キューメーカーも世代交代が進んでいて、この世界に自分が長くいることを実感します。
今年のエキスポが先日終了し、ACAの入賞メンバーは、1位がジャコビー、2位がペシャウアー、3位がトンキンでした。順位こそ違いますが同じメンバーですね。
オーダーで売れることが決まっているならともかく、売れる保証もないのにこのような膨大な時間と手間がかかるキューなど作れないと考える人もいることでしょう。それゆえになおさらこのようなキューを一生懸命作って出品してくるキューメーカーには投票による順位の如何に関わらず尊敬の念を抱きます。
スーパービリヤードエキスポのレポートいかがだったでしょうか。
今年のエキスポは残念ながらスタッフ野田は見に行けませんでしたが、ビリヤードファンにとって夢のような世界が広がっているこのイベント、一生に一度は訪れてみることをおすすめします。