こんにちは、スタッフ野田です。
ビリヤード雑誌の紹介 その2です。
私がリアルタイムで読んでいたのは、前回ご紹介した「ピカソ」が最も古いもので、これ以前となると、もう私がビリヤードに関わる前の話になるのですが、「月刊ビリヤード」と「月刊毎日ビリヤード」というものがありました。
写真の号は昭和49年の発行になっています。「月刊毎日ビリヤード」はこの号が創刊号ですので「月刊ビリヤード」の方が古いようですが、いつからいつまで刊行されていたのか、知る由もありません。
写真の「月刊ビリヤード」には原田美恵子プロが世界チャンピオン(14-1ゲームで伝説の女性プレイヤー、ジーン・バルーカスと戦いました)になった記事が掲載されています。
私はかなり以前ですがこの人に少しお世話になったことがあります。
ニックネームをつけるなら「肝っ玉母さん」がぴったりだなあと思ったのを覚えています。それほど面倒見がよくて優しい人でした。
こちらは「キューライフ」という雑誌です。
月刊で発行されていたらしく、これが1978年1月のもので第14号ですから、1976年12月号が創刊号なのでしょうか。全14ページの本というよりパンフレットのような冊子です。
ちなみに定価は150円で、70ページある「月刊毎日ビリヤード」と同じ価格です。
この本に掲載された当時のプロプレーヤーたち。
あなたは何人わかりますか?
また、手元には資料がないのですが、ビリヤード新聞のようなもの(名称失念)が一部地域で配布されていました。以前に行きつけのビリヤード場のマスターに見せてもらったことがあります。もしかしたら老舗のビリヤード場には残っているかも・・・
さて、ポケットビリヤードの本場アメリカに目を向けてみると、さすがに日本とは比べ物にならないくらい色々な雑誌が発行されています。
その中でも月刊誌として最も有名な1つが「POOL & BILLIARD MAGAZINE」です。
この本は1983年に創刊され、それ以来大きく体裁を変えることなく現在まで続いています。
そしてその最大のライバル誌と言えるのが「BILLIARDS DIGEST」です。
この本は「POOL & BILLIARD MAGAZINE」より前、1978年に創刊されています。
ただ、当初は隔月刊の雑誌でした。創刊から20年後の1998年から月刊となり現在に至っています。
「POOL & BILLIARD MAGAZINE」よりページ数が少し多く、その分だけ(?)値段が高いですね。
どちらの雑誌も日本で購読することができますが、送料のために値段が倍くらいになってしまいます。
購読料です。 海外購読料はアメリカ国内の倍以上になってます。
最近は雑誌を郵送してもらうなどという古臭いことをする人は少なくなり、ネット配信が主流になりつつあります。将来的には全て電子版になってしまうでしょう。
こちらは「Inside Pool」と「Inside English」です。
この2冊も比較的有名です。
これは「The Pool Page」と「Chalk & Cue」
右の表紙はCHALK(ビリヤードのチョーク)とCHOKE(首を絞めて窒息させる)をもじったものです。
さらにこんな雑誌もあります。
他にもたくさんあると思いますが、残念ながらとても全てを網羅する事はできません。
こちらは台湾の「Pool Play」という雑誌です。
日本の女子プロプレーヤーが台湾に来た事を報じる記事が掲載されています。
「東洋女」?「ぃる」? 日本語が怪しいのが何とも可笑しいですね。
しかし内容はカラーページがふんだんに使用されて、試合の模様から、実戦講座、サウスウエスト・キューの紹介記事などが載っていたりでかなり充実しています。
最後に、台湾の新聞をご紹介しましょう。
スポーツ欄に掲載された車由蘭(チャ・ユーラム)の活躍を紹介する記事です。
カラーで大きく取り上げられています。日本で新聞にこんなに大きくビリヤード選手が紹介されることは、ちょっと考えられないですね。
それにしても、「小魔女」って・・・
ビリヤード雑誌のご紹介は以上なのですが、前回ご紹介した「ピカソ」と「ポケットハウス」の2誌を作っていた村田氏より内容のご紹介許諾をいただきましたので、全誌の内容を順次ご紹介していく予定です。
30年前のビリヤード界がどうだったか、「ハスラー2」で巻き起こった未曽有のビリヤードブームのまっただ中でどんなことが起こっていたかを伺い知ることができる貴重な資料だと思います。
日本でビリヤード雑誌といえばこれですね。