こんにちは、スタッフ野田です。
キューショップジャパンの「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!
このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要でどんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。
現在まで真っすぐの配置から始まり、角度のある配置の狙い方について解説してきましたが、皆さんの上達の具合はいかがでしょうか。
今後も色々なビリヤードの技術を解説していく予定なのですが、どんなに高度な技術も基本が出来ていなければ役に立ちません。
狙っている点が正しく、狙ったところへ正確に手球をもっていければ(つまりストロークが正確なら)的球はポケットされるのですが、角度のある配置を外した際にその原因が狙いにあるのか、手球が狙ったところにいかなかったのか、あるいはその両方かが分からないことがあります。特に初心者の方はこれが全く判断できないことも多いでしょう。原因が分からなければ何を修正すれば良いかも分かりません。今まで多くのまっすぐな配置をしつこく解説してきた最大の理由はここにあります。
まっすぐなら狙い点は明らか(的球の中心)ですから、外れた場合の原因はストロークであると分かるわけです。
*現実には手球のヒネリ(サイドスピン)も影響するのですが、まだ手球の中心近くを撞くことを前提としているので現時点では考える必要はありません。
ストロークについての基本は「超初心者用ビリヤードドリル #10」で解説していますので、忘れている方は再度読み直してください。
ストロークはビリヤードの要(かなめ)と言える最重要な技術の1つであり、これをおろそかにしてビリヤードの上達はあり得ません。特に角度のある配置を練習するようになると正確なストロークができるかどうかが非常に重要になってきます。
ある程度ストロークが安定してから(つまり真っすぐの配置である程度ポケット出来るようになってから)角度のある配置を練習すべきなのです。これを無視すれば上達するために大きな回り道をすることになります。
実は狙いの正確さについては的球が外れた方向からどう修正すれば良いかが分かるので数をこなせば自然と向上するのですが、ストロークはそうはいきません。
そこで今回から2回に分けてストロークがまっすぐにならない原因と、どのようにストロークの修正練習をするかについて解説します。
真っすぐの配置がなかなか入らないという方は参考にしてください。
キューがまっすぐに出ない原因についてですが、これには主に2つの要因があります。
1つは腕を振る方向がまっすぐではないこと、そしてもう1つは手首を捻る「こじり」と呼ばれる動きをしてしまうことです。
まずキューを振る方向についてですが、これはキューの向きと腕を振る向きが異なっているということです。

キューの支点はブリッジで固定されているので、この図のように腕を振る方向が左にズレればキュー先は右に向いてしまいます。
次に「こじり」についてですが、これはキューを握りこむ際に手首を捻ってしまう現象です。これによって上図とまったく同じ原理でキュー先の方向が捻った方向と反対側にズレてしまいます。
実はキューがまっすぐに出ない理由の多くはこれが原因で、上級者でもこれに悩まされる人は多いのです。
動画を見ていただければ、「こじり」がどんなものかお分かりいただけると思います。
分かりやすいように、まっすぐのストロークとこじったストロークを交互に行なっています。
手首を捻るとキュー尻が大きく内側(身体側 この動画では左側)に動くのが分かります。
これではいくら腕を振る方向が正しくてもキュー先が違う方向を向くことになってしまいます。
こじる方向はこの動画のように内側になることがほとんどですが、外側にこじりやすいという人もいます。
こじってしまうとキュー先がこじった方向とは反対側に向くことになり、結果的に手球の方向がズレるとともに必要な回転がかけられず(あるいは不必要な回転がかかる)手球の動きを思い通りにコントロールすることが難しくなります。特に強く撞く時ほどこじりやすく、その影響も大きいものになります。
実は人間の手首はどの方向にもかなり自在に動くようになっており、それゆえにこのようなことが
起こってしまうのです。
動画では分かりやすいようにわざと大きくこじっていますが、少しのこじりでもショットに高い精度の求められるロングショットなどの時は致命傷となります。
次回はこういった症状をチェックする方法ついて解説します。
キューショップジャパンではストロークをチェックするための道具「ストレートトレーナー」をご用意しています。
こじったらすぐ分かるので、オススメです。