こんにちは、スタッフ野田です。
キューショップジャパンの「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!
このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要でどんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。 

前回はストロークの重要性とキューがまっすぐ出ない原因について解説しましたが、今回はそれをいかにしてチェックするかについてです。

キューが真っすぐ出ているかどうかを見る最も確実な方法は、誰かに正面からストロークを見てもらうことで、スタンドなどを使ってカメラやスマホで自撮りをしてもいいでしょう。
ですが、ここでは自分一人でチェックする方法に限ってご紹介します。

まずはビリヤード場で行なうことを前提として、手球なしでキューをストロークしてキュー先の動きをチェックしてみましょう。
ポピュラーな方法として、キューをクッションと平行に動かしてみるというものがあります。
ビリヤード場で誰かがこれをやっているところを見たことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。中級者以上でもストロークがおかしいと感じた時などにこれをする場合があります。   


写真のようにレールの上でブリッジを組んでキューを動かし、クッションのラインと平行に動いているかをチェックします。
この時、視点をキュー先に合わせるのではなくクッションの先の方を見ながら(つまり狙う的球があると仮定して)キューを出して止め、まっすぐに出ているかを見ます。同時にグリップも見て、手首を捻っていないか、つまりこじっていないかも見ます。
こじっていないのに真っすぐ出ていなければ、腕の振りがまっすぐではないということになります。
他の方法として、2個の的球の間にキュー先を通すというものがあります。

JPBA羅立文プロにご登場いただきました。
このように2個の的球をキュー先が通せるくらいの隙間を空けて並べ、その隙間にキューを通します。この状態で手球を置いて撞いてみます。
実線でも的球のすぐ横にキューを通して手球を撞かなければならない配置になることがあるので、
それに備えた練習にもなります。
キュー先が真っすぐ出なければ的球に触って動かしてしまうので、すぐわかります。
この方法のよいところは、的球間の隙間を自分の技量に応じて自由に調整できるところです。
上達するにしたがって隙間を徐々に狭くしていくということができるわけです。

ストロークのチェックはキューがあれば自宅でも行なえます。
まず、鏡の前でストロークしてみるという方法があります。
鏡の正面で構えてストロークすれば、キューがどう動いているかがよく分かります。
ただ、そのためにはある程度の大きさの鏡が必要です。姿見のような大きな鏡があれば最高です。

次に、壁際に身体を寄せてストロークする練習というものがあります。
右利きの人なら体の右側面を壁に寄せてストロークしてみます。

再び羅プロにご登場いただきました。
これは何をしているかというと、顔(目)、キュー、グリップ、ブリッジ、右腕、右足のすべてが同一平面上にあるかどうか、つまり壁に沿っているかどうかをチェックするもので、ストロークだけでなくフォーム全体のチェックにも使えます。
この態勢でストロークして、壁に手・腕・キューがぶつかるようなら、どこかにおかしいところがあることになります。

また、空き箱や空き瓶などの中にキューを通すという方法があります。
空のペットボトルなどを机の上に置いて、その中にキュー先をボトルに触らないように通すのです。ビリヤードテーブルの高さは75~80cmほどなので、これに近い高さの台などを使用してください。
スタッフ野田が初心者の頃はペットボトルはほとんど流通していなかったので、ガラス製の空き瓶やタバコ・キャラメルなどの空き箱を使っていましが、透明で見やすく破損の危険がないペットボトルがオススメです。
ボトルの口のところに手球があるつもりでキュー先を出してください。


このとき、ボトルの口の高さを手球の中心ぐらいに合わせるようにしてください。
手球の直径は約57mmなので、28mmくらいの高さとなります。
この写真では500mlのペットボトルを使っていますが、ちょうどよい高さになっています。
高さが異なる場合はボトルあるいはブリッジの下に雑誌などを敷いて調整してください。

コジればシャフトがボトルに接触します。これによって自分がどの方向にコジりやすいかが分かります。
この方法にはキュー先の動きが3次元的に分かるという利点があります。
先にご紹介した方法では左右へのブレは分かっても、上下のブレは分かりづらいのです。
キュー先が左右にブレると手球の進む方向が変わってしまうのはお分かりいただけると思いますが、上下にブレても手球の動きに影響を与えてしまいます。
詳しい解説は後日に譲りますが、手球を撞くところ(撞点【どうてん】と言います)が中心より上にズレれば手球に前進回転がかかり、下になれば逆回転がかかります。これにより手球が的球に向かう方向が大きく変わることはないのですが、的球に当たった後の手球の動きには大きな影響を与えます。
なお、実際にビリヤードテーブルでプレーする際にはレール(クッション)があるので、キューは完全に水平にはならず、少しキュー尻が上がった状態で撞くことが多いので、それを加味して高さを調整してください。
常に手球の中心を撞けるように練習するために、この方法は最適です。中心が正確に撞けるようになれば意図的に撞点を上下左右にズラすこともできるのです。
はっきり言って大変地味で楽しくも何ともない練習ですが、上達のためには必ず役立ちます。
スタッフ野田も初心者の頃、毎日のようにこれをやっていました。

最後に大事なことなのでもう一度念を押しておきます。
狙いが正しく、ストロークが正確なら的球は入ります。
そして狙いは成功体験を脳が覚えてくれますので、経験値が多いほど正確になっていきます。
しかしそのためにはストロークが正確であることが前提となってくるのです。
現在はインターネット上に多くの「狙いをつける方法」というのがアップされており、どれを使うかはあなたの自由です。スタッフ野田が初心者だった頃にそんなものはなく、かろうじて「想定球(イメージボール)」の概念が本で紹介されているだけでした。
これは私の私見ですが、「狙いをつける方法」というものは出発点にすぎず、何を使うかは大した問題では無いと思っています。片端から試してみて自分のフィーリングに合ったものを使えばよく、もし変だと感じたら他の方法に切り替えれば済むだけのことです。
そんなことを繰り返している間に脳が学習して、自然と正確な狙いが分かるようになってきます。
ですので、まずは狙いが正確かどうかよりもストロークが正確かどうかに気を遣うようにしてください。
この壁を乗り越えるのが初心者最大の難関かもしれませんが、乗り越えた先にはあなたが今まで経験したことのない世界が待っています。
的球を何個も連続でポケットし、手球の動きを自由自在に操る楽しさには悪魔的な魅力があります。そのための第1歩がストロークを安定させることなのです。

自宅でストロークの練習をする際は、キューが無くても似たような細長い棒状の物があれば代用できますが、感触が異なってしまうので、できるだけいつも使っているキューで練習することが望ましいです。
その意味でもできるだけ早いうちにマイキューを手に入れておくことをお勧めします。
それにより上達が早くなることは間違いないです。

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