こんにちは、スタッフ野田です。
キューショップジャパンの新企画「超初心者用ビリヤード・ドリル」のページへようこそ!
このページでは、ビリヤードが上手くなりたいけれど、どんな知識が必要でどんな練習をすれば良いかが分からないという初心者の方のために、最低限必要な知識やスタッフ野田オススメの練習法などをご紹介します。
今回は、フォームについてです。
スポーツには走る、跳ぶ、投げるなどの日常生活の中での動作を発展させたものが多いのですが、「撞く(つく)」という動作はビリヤードだけの独特のものです。
そのため最初はまともに撞くという動作ができないという、初心者にとって少々敷居が高いスポーツであることは否めません。
でもこれができるように少しの間我慢して練習していただければ貴方は新たな楽しみを手に入れることができ、しかもこれは高齢になっても続けることができるのです。
まともに撞けるようになるための努力は、その後の長きにわたって得られる楽しみに充分値するものであるとスタッフ野田は確信しています。
では見本として、羅立文(ローリーウェン)プロのフォームをいろいろな角度からご覧ください。
彼のフォームは大変オーソドックスなものです。
まずはこれを真似していただければよいと思います。
注意点が幾つかありますので気を付けてください。
1. 顔の真下にキューがあること。
これは目線とキューの前後運動方向をなるべく合わせるためです。
ただし、利き目の具合などによっては少し左右にずらした方が正確に狙ったところにキューを出すことができる場合もあります。
2. 足は肩幅くらいに開く。
これは撞く瞬間に身体が絶対に動かない、しっかりした土台とするためです。
肩幅より大きく開いても構わないのですが、窮屈に感じたり身長の低い人は体勢が低くなりすぎたりしますので、開き具合は人によって異なります。
膝を曲げるか、真っ直ぐにするかも人それぞれの好みによります。
「こうすれば身体が動かずに腕を振れる」という態勢を見つけてください。
3. つま先を結ぶラインとキューは30~45度くらいにする。
足の位置、つまりスタンスのお話です。
狙いを正確にするために顔の下にキューを通すと、自然に身体に対して斜めにキューを出すことになります。したがって足の位置はキューと平行にはなりません。
どれくらいの角度にするかは人それぞれですが、30~45度くらいの人がほとんどです。
角度を大きく取るスタンスをオープン・スタンス、小さく取るのをクローズド・スタンスと呼びますが、どちらが良い・悪いということはありませんので、自分で快適だと思える角度を探してみてください。
4. 撞き終わるまで体を動かさない。
最もよくあるのが、撞いた手球の行方が気になって、顔を上げてしまう「ヘッドアップ」と呼ばれるものです。
少なくとも手球が的球に当たるまでは撞いたままの態勢を維持するように心がけてください。
これは手球が的球にどのように当たるかを狙っている態勢のままで観察するためにも必要です。「この配置ではこれくらいの当たり方をすると的球がポケット出来る」という成功体験の蓄積により上達していくと言えるのがポケットビリヤードなのです。
フォームは個人の体形や関節の具合、利き目、クセなどによって異なるものです。
一流のプロのフォームが自分にとってベストとは限らず、上達するにしたがって変わっていくことも多いのです。
まずは羅プロのような基本に近いフォームを目指して、それからいろいろ試しながら自分にとってベストなものを探していく必要があります。
自分で自分のフォームを見ることはできませんから、動画を撮ったり、鏡の前でキューを構えてフォームをチェックする方法がおすすめです。
これはスタッフ野田の個人的見解ですが、良いフォームというのは見た目にも美しいものです。
バランスが取れて安定した状態に見えることが大事だと思います。
基本を学ぶには誰かに手取り足取り教えてもらうのが一番なのですが、それが難しい場合は書籍を参考にするのも良い方法です。
スタッフ野田も初心者の頃は何冊も本を携えてビリヤード場へ行って、書いてあることを片端から試していました。