こんにちは、スタッフ野田です。

バンクショットについて その2をお送りします。

今回は具体的な狙いのつけ方をお話したいと思います。
最初に、ちょっと面白いものをご紹介しましょう。
       ↓

画像が粗くて申し訳ありません。

ミラーイメージという商品です。
レールに取り付けて、鏡の中に映ったポケットを狙えばバンクショットが成功する・・・というものです。
バンクのたびにこれを持ち出して取り付けるのかと突っ込みを入れたくなりますね。
その点を改善した商品で、こんなのもあります。

トゥルーバンクスという商品です。コンセプトは同じですが、こちらはクッションの下の隙間に置くようになっていて、ちょっとは実用的(?)です。
スタッフ野田は、ビリヤードエキスポでこの商品を実際に展示販売しているのを見たことがあります。
その時にもらったビジネスカードです。
       ↓

正直言って手作り感満載の商品で、簡単に自作できそうですから、興味のある方は試してみてはいかがでしょう。
これらの商品は光が鏡に反射するように、的球が入射角と同じ角度で反射することを前提にしています。(このことから、ミラー・システムと呼ばれたりします)
しかし、前回説明したように現実にはそのようにはなりませんので、これらの器具がどれだけ役に立つかは疑問ですが、ある程度の目安にはなるかもしれません。

さて、バンクショットの狙いをつけるための昔からある有名な方法が、下図のようなものです。
     ↓

的球からクッションさせる側のポケットAに向かって線Aを引き、クッションに垂直にBに向かって線Bを引きます。
Bから狙うポケットCに向かって線Cを引き、それが線Aと交わった点からクッションへおろした垂線Xが示す点が的球をクッションさせるところであるというものです。
え? わけが分からないですって? たしかにややこしいですし、いちいち定規で測るわけにもいかないので、正確にXを求めるのは難しいです。

ビリヤード歴の長い方は目にされたことがあると思われる伝統的(?)方法なので一応参考までにご紹介しましたが、もっとお手軽でオススメの方法はこちらです。      ↓

レールについているポイントに数字を割り振って該当する数字を結ぶ線がバンクショットのコースとなるものです。
バンクショットにはサイドバンクとコーナーバンク、そしてテーブルを縦に往復する縦バンクがありますが、それぞれ図の起点となる数字とクッションに入れる数字を合わせます。
ラインの起点が4の倍数になっていることから、4掛けシステムと呼ばれています。クッションの状態にもよりますが、力加減は少し強めでだいたいシステムに合うはずです。たとえば、フットスポット上の的球をサイドに入れるとき、このシステムでは10のライン、つまりサイドポケットの横1ポイントにクッションさせることになります。
遠く離れている位置では数字が4倍より少し大きくなっているのは、的球が遠い距離を走る間にコースが長くなる、つまり反射角度が大きくなっていく傾向があるからです。

下図の配置を試してみてください。
    ↓


長クッションの2ポイントの位置に図のように1~3番を密着させて配置し、並べ終わったら3番を取り除きます。
そして図の位置から1番の正面に手球をヒットさせてみてください。力加減は強めです。
すると2番がバンクしてサイドに入るか、ごく近くにいくはずです。
ちなみに、うまくすれば1番も2クッションしてコーナーに入るという、トリックショットとなります。

代表的なラインを覚えておけば、あとは手球の位置にあわせて平行にラインをスライドさせればOKです。
ただし、どんなシステムでもそうですが、これはあくまで目安にすぎません。ひねりや力加減、クッションまでの距離、クッションの個体差などは考慮されていませんので、どのような加減ならこのシステムどおりになるかを逆に探って、それを覚えておくことが必要です。

しかし実は最も大事なことは、「なるべくバンクショットを使わないこと」です。
いくらバンクが上手でもカットが下手では話になりませんし、どんなに練習してもバンクショットを100%入れられるようにはなりません。
バンクショットを成功させるための話を否定的な結論で終わらせるのはどうかと思うのですが、これが現実です。
ほとんどのプレイヤーが、バンクの練習よりカットやポジションの練習に多くの時間を費やすのは当然なのです。

緊急事態宣言が一部解除されて、限定的ながら営業を再開するビリヤード場もあります。マスクと消毒液で感染予防に注意しながらビリヤードを楽しみましょう。

キューショップジャパンでも高濃度消毒液を販売していますので、ご利用ください。これから梅雨の季節になりますが、キューやケースのカビ対策にも有効です。

あなたのキューをMy Favorite Cueに掲載しませんか?

「My Favorite Cues」ページでは、皆様のお気に入りキューを紹介するページです。

自慢のマイキューをこちらのページに掲載ご希望の方は、キューショップジャパンLINEで直接写真を添付送信ください。キューショップLINEはこちら
必要な写真は以下の4点となっております。

①全体 ②フォアアーム ③バットスリーブ ④ジョイント

※写真角度などは紹介されているキューをご参照ください。
※お客様のこだわりや自慢のエピソードなどもございましたら、是非メッセージご記入をお願い致します。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事