アダムキュー 1987年頃の製品
こんにちは、スタッフ野田です。
さて、今回のブログは題して「マイ・フェイバリット・キュー」、つまりお気に入りのキューを紹介しようというものです。
私はTOCN(Top Of Cues Nippon)やFMCC(Fan Meeting of Custom Cues)といったカスタムキューコレクターの集いに毎回参加していますが、出展者の皆さんは様々な思い入れをもってコレクションを展示されています。きっと1本1本にそのキューがここに展示されるまでにたどった興味深いストーリーがあると思うのですが、残念ながら100本以上ある展示キューを全部じっくり見ていくことは時間的に不可能です。
そういった思いもあり、このブログでお気に入りの1本をご紹介していこうと考えた次第です。
さて、その手始めとしてブログ主の独断と偏見と特権により、私のキューを1本ご紹介したいと思います。
古いアダムキューです。
キュー尻にアダムライオンのロゴが大きく入っています。
なぜこのキューがお気に入りかと言えば、私が初めて購入したマイキューだからです。
時は今を去ること約30年、当時東京に住んでいた私は上級者の人たちがきれいなデザインのキューを愛用しているのを見て、「あんなキューが欲しい!」という欲求に駆られました。
インターネットやメールはもちろん、携帯電話さえほとんど普及していなかった時代、頼りは電話帳だけでした。「ビリヤード」のところに掲載されていた番号に片端から電話をかけてキューを売っているか問い合わせをして、探し当てたのが老舗の淡路亭さんのお店でした。ビルの一室のようなところで、まさか暴力団の事務所じゃないだろうなと恐る恐る入っていった記憶があります。(当時、ビリヤードにはまだ暗いイメージがありました)でもお店の人はとても親切で、予算に応じた数本の候補の中からこのキューを選びました。値段はケースと合計で3万円くらいだったと思います。買った日はうれしくて、キューを抱いて寝ていました。(マジです)
フォアアームです。
メイプルにローズウッド系と思われる4本ハギのデザインです。
鮮やかな色のベニヤが3枚入っていて、まずこれに惹かれました。
ハギの中には大小のマザーオブパールのドットインレイが入っています。
バットスリーブにはハギの中とマッチングデザインされたドットインレイが入れられています。
これでベニヤの色とマッチングしたリングが付いていたら最高なんですけどね。
ジョイントは18山のパイロテッドです。真鍮製のジョイントピンが古さを感じさせます。
大事に使っていたので大きな傷もなく、修理やリフィニッシュは一度もしませんでした。私にビリヤードの楽しさと、工芸品としてのキューの魅力を教えてくれた思い出の1本です。今はもうプレーに使うことはありませんが、決して他人に譲ることはないでしょう。
このブログをご覧の皆さんにもきっと「これがお気に入り!」というキューがあると思います。よろしければそれをここでご紹介していこうと思います。
特に高価なキューである必要はなく、何かしらの思い入れがあって気に入っているという理由だけで十分です。
写真がうまく撮れないということでしたら、キューを送っていただければ弊社で商品撮影用の機材を使って撮影いたします。(送料はご負担ください)
ご希望の方がいらっしゃいましたら、キューショップジャパンまでお問い合わせください。