パーマー・キュー
大変古いパーマー・キューです。
1964年創業の古参キューメーカーです。
製作者はユージン・バーナーで1972年に他界していますが、遺族がキューを作り続けました。
製作者名がバーナーなのになぜブランド名はパーマーなのでしょう?
どうも名前の由来は当時の名プロゴルファー「アーノルド・パーマー」だったようで、ハンガリーからの移民だったバーナーは、バーナーという名前がアメリカでは馴染みがないと思ったため、親しみやすい名前としてパーマーという名を付けたと言われています。
フォアアームです。
このキューは「モデルL」と呼ばれるもので、当時A~Mの13種類あったデザインの1つです。
ハギはなく、黒檀にマザーオブパールのインレイで構成されたデザインです。
この時代によくみられる樹脂の飾りリングが使われています。
バットスリーブは透明なプラスチックで、内部にある「Original by Palmer」の文字が入った細工が見えるようになっています。同様な構造がこの時代のパーマーにはよく見られます。
リングはアルミです。腐食しやすいので現代のキューにはあまり使われません。
柔らかくて加工がしやすいために当時は使われていたのでしょうか。
古いタッドなどにもアルミのリングのキューがあります。
ジョイントは古色蒼然とした14山パイロテッドです。
リングはアルミでもジョイントカラーはステンレスです。さすがにジョイントカラーがアルミでは強度の問題がありますからね。
お知らせです。
3月24日(土曜)に、池袋のビリヤード・ロサさんで、「プレミアセブンVol.0-1」を開催します。
レベルに応じたハンデ付きのダブルスマッチを主体としており、その他にもさまざまなイベントを複合しています。ガチンコのトーナメントというより、みんなでワイワイやってビリヤードを楽しもうという新しい企画です。
昨年試金石として行った第1回は大変好評をいただきました。
上手い人もそうでない人も1日中楽しんでいただけます。
御用とお急ぎでなければ、ぜひご参加ください。