ランブロス

マイク・ランブロスのキューです。

もともと機械工作技術の知識と経験があったランブロスは、市販されていたキューを見て「自分ならもっと良いものが作れる!」と確信して1990年にキューメーカーになりました。カタログに「The Hit」と表記して撞いた時の感触の良さをアピールしていましたが、それほど品質に自信があったのでしょう。

1996年頃から日本にも入ってくるようになり、品質の良さから評判となりました。

あまり知られていませんが、ランブロスにはスリークッション用のキューもあります。

 

フォアアームです。

ジョイントカラーに届かんばかりの長いハギが特徴的です。

縁取りベニヤもインレイもありませんが、この長いハギだけでもランブロスらしさが出ています。

 

バットスリーブです。

黒とシルバーのリングワークで上下を挟んだデザインです。

これがシャフトのカラーを含めて5か所に入っています。

バットキャップに傷がありますが、オーナーの方が長年プレーで使っているので致し方ないところです。

キューメーカーは、自分のキューを買ってもらうことはもちろん嬉しいのですが、それをプレーで使ってもらうことがもっと嬉しいと思う人が多いのです。つまりそれは自分のキューがその人にとって良いキューであることの証明であり、たくさんの人が使う=高性能・高品質なキューという図式が成り立つからなのです。

そうはいってもデザインが気に入って購入した高価なキューをプレーで使うのは誰しもためらうところです。

 

ジョイント部分です。

ご存知、ランブロス独自のウルトラジョイントです。

当初は通常の10山フラットフェイスジョイントだったのですが、1998年頃からすり鉢型の形状をしたウルトラジョイントを使うようになりました。

これはシャフトとバットの間で加えられた力が効果的に伝わるというものです。

ただし、この形状のためにバット側のジョイントカラーに何かぶつけたりすると欠けたりする可能性がありますので、ランブロスキューのオーナーは気を付ける必要があります。

 

ロゴ部分のアップです。

2000年の製品であることがわかります。

ランブロスもジョスウエストのようにロゴマークが年代によって変わります。

初期のころは「Lambros」と縦に入っており、その後MとLを重ね合わせたものになり、そして年号が入った現在のような形になっています。

 

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