ジェンセン
ルイジアナ州のキューメーカー、マイク・ジョンソンが作るジェンセンキューです。
「なぜジョンソンが作るキューがジェンセンなのか?」
ごもっともな疑問です。
マイクの祖先はスウェーデンからアメリカへ移住してきたのですが、その際に名前をJENSENからJOHNSONに変えたのです。当時の移民の多くが同様に名前を変えていました。
キューメーカー名をジェンセンとしたのは祖先の名前にあやかっていたというわけです。
フォアアームです。
黒檀にシルバーのラインが入り、マザーオブパールによるノッチドダイヤとドットインレイで構成されたデザインです。
キューを回すときらきら輝いてきれいです。
ジェンセンは1969年にはキュー製作を開始しており、キューメーカーとしては古参の部類に入るのですが、製作本数が少なくエキスポなどでもあまり多くを目にすることはありません。
バットスリーブです。
マザーオブパールの模様が良く分かりますね。黒い亀裂のように見えるのも模様です。
リングはシンプルなシルバーリングです。
ジェンセンには伝統的なハギのキューが多いのですが、このようなインレイだけで構成されたものも少数ながらあり、スタッフ野田はむしろそちらのデザインの方にジェンセンの独特なセンスを感じます。
ジョイントです。
オーソドックスな14山のパイロテッド・ジョイントです。
マイクはザンボッティを手本にして独学でキュー製作を行っていたために、ジョイントにもその影響がでているのでしょう。ただし、すべてのキューが14山というわけではなく、10山などのキューも存在します。