ベンダー・キュー
アラスカ在住のキューメーカー、マイク・ベンダーが2003年に製作したキューです。
デザインは奥さんのトレーシーが担当し、製作をマイクが行っています。日本のHAKUキューを製作している高橋夫妻と同じですね。
少数生産のカスタムキューメーカーは家族で経営していることが多く、このように奥さんが製作に関わっているという例も少なからずあります。
フォアアームです。
黒檀のバットに長短5本ずつのハギが入った10剣のデザインです。
ハギの中に破片が詰め込まれたようなインレイが多数入っています。クラッシュ・アイボリーと呼ばれる大変珍しいデザインです。
それぞれのハギの中のパターンはすべて異なっています。
無秩序に見えるこのようなデザインは好みが分れるところですが、製作には大変な時間と労力がかかったことは間違いありません。
バットスリーブです。
フォアアームと同じデザインです。
リングワークも含めて全体が黒と白だけで構成されています。
ジョイントは14山ですが、一般的な5/16-14ではなく、3/8-14です。つまり直径は10山によく使われる太いもので、ネジ山が1インチ内に14あるピンを使っています。
M.J.BENDER ALASKA の刻印が入っているものが多いですが、製作時期によっては刻印が無いものもあります。また、表面がニトロ加工された金色のピンが使われている場合もあります。
マッチングデザインのジョイントプロテクターもキューの価値を高めています。
