COGNOSCENTI CUES
コグノセンティです。
1998年頃に製作されたものです。
製作者はイリノイ州のジョー・ゴールドですが、近年キュー製作はやめてしまっているようです。
コグノセンティとは専門家とか鑑定家という意味です。何をもって最高のものと評価するかを分かってもらうためにこの名を付けたと言われていますが、スタッフ野田がなぜそのようなブランド名を付けたのか本人に聞いてみた時の回答は、「Sounds cool.(聞いた感じがカッコいいから)」でした。
フォアアームです。
コグノセンティは複雑なインレイワークを駆使したオリジナルデザインのキューを発表して一世を風靡しました。
黒檀のバットに高価な材料を使ったインレイを入れたものが多かったですね。
このキューもそういった1本で、曲線を多用した複雑なデザインが施されています。
バットスリーブです。
黒檀にフォアアーム同様のデザインです。
リングは純銀のステッチリングを2つのリングで挟んだデザインです。
ステッチだけのリングのものもありました。
ジョイントです。
ジョイントピンは金属が常識でしたが、コグノセンティはG10エポキシ樹脂のジョイントピンを採用して人々を驚かせました。
このピンは大変軽く、キューの中心部に重いものがあってはならないというジョー・ゴールドのポリシーにより採用されたものです。
なお、ごく少数ですが、チタニウムのジョイントピンを使ったキューもあります。
アルミニウム合金製ジョイントキャップもこの時代のコグノセンティの特色です。
コグノセンティはキュー自体にはメーカー名を示すロゴもサインもありませんが、外見だけでコグノセンティと分かるほどの強烈な個性を持っています。
こちらも強烈な個性を持っています