HUNTER CUSTOM CUES
ハンターキューです。
ネバダ州の世界チャンピオンプレーヤー、ボビー・ハンターが作ったキューです。
かなり以前ですが来日したこともあり、ご存知の方もいらっしゃると思います。
彼は若い頃に、かのジョージ・バラブシュカを訪れて自分用のキューを作って欲しいと直談判したことがあり、また旋盤でキューの修理をしていたこともありました。
そして1992年にコグノセンティの製作者ジョー・ゴールドのアドバイスを受けて最初のキューを作りました。
同じ苗字のためにウェズ・ハンターが製作するハンタークラシックキューと混同されがちですが、両者の間には何の関係もなくデザインも仕様も全く違います。
製作本数は非常に少ないため、ビリヤードエキスポでもなかなか現物を目にする機会はありません。
フォアアームです。
黒檀にレースウッドの浮きハギ（フローティングポイント）がはいっています。
スターバーストと呼ばれるインレイがハギの中央にあって目を引きます。
ハンターキューの多くがこのような浮きハギデザインで、これはコグノセンティの影響を受けていると思われますが、デザインは独自のもので決してコピーではありません。
バットスリーブです。
バットキャップにハンターの頭文字「H」を示すロゴマークがあります。
実はフォアアームのハギもこのスリーブのインレイもロゴマークをアレンジしたものであることが分かります。ハンターキューを代表するデザインと言っても良いでしょう。なかなか面白い発想で、優れたデザインだと思います。リングワークにも独特のテイストが見られます。
ジョイントです。
ごく普通の10山フラットフェイスのジョイントです。
10山はアメリカでも微妙にサイズやネジ山の形状が異なる場合があり、メーカーが異なる場合は互換性があるかどうか注意が必要です。
ジョイントカラーは樹脂で、シャフトとジョイントカラーの下に統一デザインのリングが入っています。
ボビー・ハンターは14-1の名手としても知られており、225点の公式ハイラン記録があります。
自身が作ったキューを使って何度もトーナメントで優勝していました。
もう年の瀬ですね。
クリスマスなどのプレゼントにちょっと洒落たアクセサリーはいかがでしょうか。
