皆さんご存知、タッド・キューです。
マイフェイバリットキューの常連ですね。それだけ人気が高いキューとも言えます。
さて、今回ご紹介するキューは、JPBA内垣プロが使用しているものです。
「あれ、内垣プロのタッドって親子8剣のデザインじゃなかったっけ?」と思われた方、きっと内垣プロの古くからのファンですね。
タッドは内垣プロのトレードマークとも言えるもので、赤いベニヤの付いた親子8剣のデザインをイメージされている方が多いのではないかと思います。
このキューですね。
ちなみにこれは内垣プロの監修したDVD「内垣建一のSkill Up Billiards」の画像です。
キューショップジャパンでも販売しています。
このキューを内垣プロは長らく使用されていました。
しかし、さすがに何十年も使用して経年変化でフィーリングが合わなくなってしまったそうで、今回ご紹介するタッドに変えたそうです。
フォアアームです。
メイプルに黒檀の4剣ハギのデザインです。親子8剣もいいですが、伝統的な4剣ハギもクラシックなタッドらしさがあっていいですね。
ハギ部分のクローズアップです。
4色の縁取りベニヤが付けられています。ハギの中にはマザーオブパールでドットとノッチドダイヤのインレイが入っています。クラシックスタイルの王道ですね。
リングはマザーオブパールのドットインレイをダッシュラインと呼ばれる破線模様で挟んだデザインになっています。
バットスリーブです。
ハギと同じ4色のベニヤで囲まれた黒檀の長方形ウインドウが4セット施されています。
ウインドウの中にはハギと同様にマザーオブパールでドットとノッチドダイヤのインレイが入っています。
格子リングの中にマザーオブパールのドットが入っていますが、その入り方がちょっと変わっている珍しいデザインです。
お馴染みのTADロゴが入った長いデルリン製のバットキャップです。
内垣プロに聞いたところ製造番号は1000番台の前半で、1980年代後半の作品ではないかとのことでした。
ジョイントです。
内垣プロが出場している試合の合間に撮影したのでシャフトを外すことは控え、ジョイントピンの写真はありませんが、いつもの5/16-18山のパイロテッドジョイトです。
バット側のジョイントリングはニッケルシルバーの1枚リングです。もっと古い年代のタッドになると、これがアルミニウムのリングになります。
シャフト側のリングデザインがバット側とマッチングしていませんが、 これは以前の8剣キューのシャフトが気に入っているので使い続けているためだそうです。
試合に勝つことを重視しなければならないというプロの意識が感じられますね。
今回はタッドのメーカーとしての解説は何もなかったので、最後にタッドに関わるアイテムを1つご紹介しましょう。
タッドのボールペンです。
スタッフ野田がタッドの工房を訪問した際にタッド・コハラさんから頂いたものです。
古くてもうインクが乾いてしまっていますが、スタッフ野田の大事な秘蔵コレクションの1つです。
キューショップジャパンではタッドのロゴが入ったウイットン社製のキューケースを販売しています。
もちろんタッドの許諾を得て作成した純正品です。
タッドキューのオーナーの方には必見のアイテムです。