Southwest Custom Cues
サウスウエストです。
大変人気のあるカスタムキューの1つですね。
注文してから出来上がるまでに何年も待たされるため、得にこだわりがないならメーカーに直接注文を入れるよりもディーラーに頼んだ方が早かったりします。これは契約しているディーラーには定期的にキューが供給されているためです。
このキューはスタッフ野田のコレクションの1本で、サウスウエストの工房を訪問した際に注文したのですが、できあがるまでに丸10年を要しました。よく忘れずにいたものです。勿論、実際に製作する時間がそんなに長いわけではなく、多くのバックオーダーを抱えているために順番待ちの時間がそれぐらいかかるということです。実際に製作開始確認の連絡をもらってから出来上がるまでの期間は半年ぐらいだったでしょうか。
フォアアームです。
ハギもインレイもない、リングワークだけのストレートです。
ストレートのサウスウエストは数が少なく、特にメイプルのストレートは私は見たことがなかったので注文して作ってもらいました。装飾がない分、杢目(もくめ)には徹底的にこだわりました。
ご覧の通り、これでもかというほどの虎斑模様の入ったカーリーメイプル(タイガーストライプメイプル)が使用されています。
ジョイントからキュー尻までまんべんなく虎斑模様が入っていることが絶対条件と指定して、サウスウエストの代表者であるローリー・フランクリンと写真をやり取りして確認しながら作ってもらいました。
バットスリーブです。
こちらもバリバリの虎斑模様です。
この模様は意図的に加工して出すことはできない自然が生み出す偶然の産物です。
虎斑模様のシャフトを好む人もいますね。
ただ、虎斑模様の入った木が良質であるという科学的な根拠は何もないようです。実際、この模様は木が正常な発育をしなかったために出るとも言われています。
つまりこれは見た目だけで品質には関係ないのですが、この美しさには抗しがたい魅力があります。
ジョイントとジョイントキャップです。
標準では黒いプラスチック製のキャップが付いているのですが、ジョイントキャップも虎斑模様にこだわりました。当然マッチングデザインのリングワーク付きです。
ハギやインレイなど職人の超絶技巧術を見るのはもちろん楽しいですが、このような自然の織り成す美しさも木工製品ならではのものだと思います。
特に色白のメイプルのストレートキューには独特の美しさがありますね。
メイプルのストレートキューはキューショップジャパンにもいろいろあります。
メイプルのストレートキュー
Mezzキュー EC9-WMM