ROBINSON CUES
ロビンソンキューです。
他のキューにはない特徴をいろいろ持っています。
スタッフ野田がアメリカのショップで初めて買ったキューがロビンソンでした。
新婚旅行でアメリカに行った際に嫁さんをほったらかしにして電話帳でビリヤード用品を売っている店を探してタクシーでそれらの店を回りAAAビリヤードというお店で買いました。
そのお店にはかのルー・ビュテラ(「マシンガン」のニックネームを持つ早撞きで有名な人です)の息子のサル・ビュテラがいて、親切にいろいろ説明してくれた思い出があります。
このロビンソンにはE42と型番が付けられていて、同じデザインの色違いのモデルも存在します。
フォアアームです。
ちょっと分かりづらいですが、白い浮きハギの中に水色のインレイが入っているデザインです。
ロビンソンキューの中でもかなりハイエンドのモデルです。
製作者ジョン・ロビンソンはサイドビジネスとしてキュー製作をしていたのですが、映画「ハスラー2」のブームでキューの需要が高まった際にフルタイムでキューを作るようになり、息子のグレッグも製作に加わりました。
ロビンソンキューはごく初期の頃を除きインレイで構成されたデザインがほとんどで、ショートスプライスなどのブランクを使用しないスタイルです。そのためこのような浮きハギデザインが多くみられます。
ジョイントカラーにインレイが入っているのも特徴の1つです。
バットスリーブです。
黒檀に白と水色のインレイで構成されています。
これらのインレイはCNCなどのコンピューター制御旋盤を使用せず、すべて手動のパンタグラフマシンで入れられています。
バットキャップはデルリンです。
尻ゴムはウェイトボルトにネジ止めされています。
ジョイントです。
ロビンソンキューの最も大きな特徴と言えるのがこのジョイントでしょう。
ねじ山は通常の18山フラットフェイスなのですが、シャフト側がオスネジになっています。
シャフト側には飾りリングがないので、どのロビンソンキューでも互換性があります。
ジョイントカラーのインレイが白と水色になっているのがお判りになると思います。
水色の他に赤や緑などが使われたキューがあります。
もともと年間製作本数が数十本程度だったので頻繁に見かけるキューではなかったのですが、特に近年は新作ロビンソンキューをまったく見かけなくなりました。
こちらも美しいキューです。