SHOWMAN CUSTOM CUES
フロリダのキューメーカー、ジョン・ショーマンのキューです。
フルタイムのキューメーカーではないので年間生産本数は30本以下という少なさで、なかなかお目にかかれないキューです。ご存知ない人も多いでしょう。
しかしコレクターやディーラーの間では知らぬ者のないほどの腕利き職人です。
本業の合間にガレージを利用した十分な設備もない工房でキューを手作りしています。
フォアアームです。
きれいなカーリーメイプルに黒檀の4剣&ブシュカリングというオーソドックスなデザインです。
ショーマンはこういった伝統的な作風を継承したデザインのものが多く、ハギの中のプロペラ・インレイにもそれは表れています。奇抜なインレイを多用した現代的なデザインの物はあまり見られません。
バットスリーブです。
黒檀にプロペラとドットのインレイで構成されています。
バットキャップはデルリンで、これも伝統的継承の1つです。
スリーブ上下のリングワークは、ハギの縁取りベニヤとマッチングしたデザインになっています。
フォアアームのクローズアップです。
サインと2004年12月という製作した年月が書かれています。
リングやバットキャップにネームやイニシャルを刻む場合もあるようです。
ベニヤにご注目ください。
このクローズアップでお分かりの通り、5枚も入っています。
ベニヤの枚数の多さにこだわりがあるのでしょうね。
ジョイントです。
これも伝統的な14山パイロテッドです。
ジョイントキャップにリングワークが入って、ネームが刻まれています。
これを見ても製作者のこだわり具合が分ろうというものです。
さらにこのキューにはネーム入りの特製ケースが付属しています。
そして実はさらにもう1つ、ショーマン・キューならではの特徴があります。
それはジョイントピンの頭に恐ろしく小さな文字でSHOWMANと刻まれているのです。
キューによってはリングワークにそれが入っている場合もあります。
特殊な機材がないとそれを撮影することができないのが残念です。
こちらも希少な限定生産ケースです。