JOSSWEST
ジョスウエストです。
アメリカ各地を転々と移り住んだ引っ越し好きのビル・ストラウドの作品です。
かつてはダン・ジェーンスと一緒にジョスキューを作っていましたが、キュー製作の方針の違いがあったのか、1972年に自身のブランド「ジョスウエスト」を立ち上げました。
ジョスの暖簾分けのようなブランド名ですが、ジョスとは全く異なるキューです。
今やジョスはマクダモットのような量産メーカーとなっていますが、ジョスウエストはビルが引退してしまい後継者もいないため、新たなキューが作られることはもうないでしょう。
フォアアームです。
バーズアイメイプルに親子6剣のデザインです。
ハギの白黒のコントラスが効いた印象に残るデザインですね。
ベニヤも白(メイプル)黒交互の4枚となっていて、リングワークも白地にシルバーリングと黒の星型インレイで構成されています。
白黒にこだわったキューですね。
バットスリーブです。
フォアアームと同じ親子6剣を逆向きにしたデザインです。
2つのシルバーリングの上にオーバーラップして星型インレイが入っているのがよく分かります。
2つの材質が異なる下地の上にインレイを施すのは難易度が上がる作業なのですが、ビル・ストラウドは好んでこういったデザインを使っています。
バットキャップにロゴマークが入っています。
ロゴマークは年代によって異なるのですが、これは最も新しい製作終了まで使用されたタイプの物です。
ジョイントです。
ビルも開発にかかわったという、ラジアルピンです。
後年のジョスウエストキューの多くにラジアルピンが採用されています。
ジョイントとシャフトのリングワークは黒字に白の星型インレイとなっています。
ジョイントカラーが白なので、ここもコントラストを考えてこのようにしたのだと思います。
ジョイントキャップにもロゴマークがあります。
ユニロック社の純正ジョイントキャップにロゴマークを入れたものです。
バットキャップのロゴマークです。
JとWをつないで対称形にしています。シンプルですが、なかなか優れたデザインだと思います。
人気のあるジョイントの1つ、ラジアルピン。
キューショップジャパンにも、ラジアルピンのキューがいろいろあります。