HAMA CUES
ハマ・キューです。
浜田さんという方が国内で1本ずつ手作りしているカスタムキューです。
カーボン・シャフトが付いていますが、これも自家製です。
実はこのキューはスタッフ野田の個人コレクションで、浜田さんにピンクアイボリーのベースに複合バタフライポイントで作って欲しいと無理難題をせがみ、やっと先日出来上がってきたものです。
さらにこのキューは特別な仕様で製作されているのですが、それについては後ほど解説します。
フォアアーム、グリップ(ハンドル)、バットスリーブを続けてご覧いただきました。
ピンクアイボリーに白・緑・白のベニヤで縁取られた黒檀のバタフライポイントを重ね合わせています。
一体、どうやったらこんなデザインが出来上がるのか、想像できるでしょうか。
製作途中の写真もありますので、ご覧ください。
このキューを作るにあたり、スタッフ野田はコレクションの中の1本、ロバート・トンプソンキューを浜田さんに送って、「これの豪華版が欲しい!」とダダをこねたのです。
https://www.csjblog.com/my-favorite-cue/post-966/
さすがに製作には時間がかかりましたが、出来上がったキューは予想を遥かに上回る出来栄えでした。
ジョイントです。
フラットフェイスのラジアルピンです。
これは製作の際に指定したものです。
ハギの縁取りベニヤに合わせて緑色のマラカイトを使ったリングワークが5か所に施されています。
シャフト側にもバタフライポイントが入っています。
さて、このキューの真骨頂はこれからです。
このキューは写真の袋状のケースに入って納品されてきたのですが、その全長は45cmほどしかありません。
ということは・・・
ケースを開いたところです。
何と、シャフト2分割、バット3分割の5分割キューになっています。
ケースから出したところです。
分割した理由は、ブレイク・ジャンプにするとか、エクステンションを付けるとかの機能的な問題ではなく、単純にコンパクトにまとめて持ち歩きたかったからです。
5分割したために、これだけの数のジョイントキャップが必要になってしまいました。
これも「マッチングデザインの銘木で作って欲しい」とダダをこねたら、こんな見事なものを作っていただきました。まさに芸術品です。
しかもネジこむ手間を最小限にするために、一部のものはゴムのリングを使ってはめ込むようになっています。至れり尽くせりですね。
国内でこのようなキューを作ることができる職人さんはごく少数ですが、そういう人たちのモノ作りにこだわる姿勢は並大抵のものではありません。
それは名のあるキューメーカーになるための最も大事な要素ともいえるでしょう。
そんな職人たちが1本ずつ作ったカスタムキューはいかがでしょうか。