TAD'S CUSTOM CUES
タッドです。
タッドのストレートと言えば、このデザインですね。
きらびやかな4剣、8剣、あるいは16剣のタッドもいいけれど、ハギもインレイもないタッドのストレートは他のストレートとは一味違う・・・なんて思っている人も多いはず。そんなキューです。
白地に緑斑の糸巻もトレードマークのつです。
フォアアームです。
バーズアイメイプルの杢目がよく出ています。
ストレートは杢目が命です。バーズアイメイプルなら鳥眼目が全体にまんべんなく出ていることが求められます。ハギやインレイなどでベースとなる銘木の節や色がおかしいといった不良部分を隠してしまうことが、ストレートでは一切できません。
銘木の原材料は角材で供給されるのですが、それを丸く削ってみたら表面にそういった不良部分が出てきてしまうということはよくあるのです。
したがってストレートのキューは材料の選定が厳しいものになってきます。
色の濃い黒檀や紫檀などよりも、こういったメイプルやピンクアイボリー、ホーリーウッドなどの薄い色合いの銘木の方が不良部分が目立つので、使える材料がより制限されてきます。
特にメイプルはシュガーラインと呼ばれる樹液(メイプルシロップの原料ですね)が固まって茶色になっている部分がよくあり、品質には何の問題もないのですが見た目が良くないということで使えなくなる材料があるのです。シャフト材もメイプルなので同様の問題で使えなくなるものがあり、1本の完成したキューの影に何本分もの廃棄された材料があることも珍しくありません。
バットスリーブです。
このキューの唯一の飾り細工と言える、特徴的なデザインのリングワークが目を引きます。
タッドが好きな人ならこのリングワークを見ただけでタッド、それもストレートのキューだと察しがついてしまうでしょう。
ジョイントです。
シャフトのリングがシルバーリング(おそらくニッケル・シルバー)になっていることからかなり古いモデルであることがわかります。
真鍮製の雌ネジのくすみからも、経年変化が感じられます。
キューショップジャパンではストレートのキューも色々取り揃えております。
銘木の味わいを重視する方、いかがでしょうか。