あけましておめでとうございます。
さて、2024年最初のマイフェイバリットキューは希少なミスティックです。
このブログでご紹介するミスティックとしては3本目ですが、おそらく日本国内にあるミスティック・キューは10~20本程度といったところでしょう。累計総生産数は300本ほどなので、カスタムキューの中でも目にすることが大変少ないものの1つです。
製作者ブラッド・ゼイコンはシカゴ郊外で副業としてキューを作っているのですが、そのクオリティは非常に高く、その手腕を見込まれてコグノセンティ・キューのインレイ用テンプレートの製作もしていたようです。
カーセンブロックとオメガ(ベンダー)とコグノセンティを足して3で割ったようなデザインですが、これら3つのメーカーはいずれもシカゴ近郊にあり、ブラッドと親交があったことがデザインに影響を与えたようです。
それでも単なるモノマネではない独特のテイストを加えたデザインが多く、キュー製作を本業にしていればもっと色々な優れたデザインのキューを世に出したのではないかと思います。
フォアアームです。
黒檀にスピア型の浮きハギが5本入っています。
フォアアームのアップです。
浮きハギの形がよくわかります。コグノセンティのキューにもマッチしそうなデザインですね。
浮きハギの先と間にはシルバーのラインがインレイされています。
シルバーのラインをデザインに使うのはミスティックの得意技(?)で、他のミスティック・キューでもよく使われています。
バットスリーブです。
フォアアームと同じデザインを縦方向に圧縮した感じのデザインです。
バットキャップも黒檀です。
ミスティック・キューの多くは銘木製のバットキャップが付いています。
また、独特の形状のバットキャップが付いているキューが多いのですが、このキューは標準的な形のものとなっています。
ジョイントです。
ベンダーの3/8-14山に酷似していますが、少しピッチが異なる特別製のピンが使用されています。
シルバーのラダー(格子)リングがシャフトを含めて5か所に施されています。
バットのベースが黒檀なのでシルバーとブラックの組み合わせになっており、このラダーリングはミスティック・キューの特徴の1つになっています。
皆さん、年末年始はどうお過ごしだったでしょうか。
元旦早々から震災があったりしましたが、今後良くなっていくことを願うばかりです。
キューショップジャパンでは継続してオリジナル商品の開発を行なっており、大変好評をいただいておりますブラックレーベルキューの新作を近日中に発売する予定もありますので、ご期待ください。
本年もキューショップジャパンをよろしくお願いいたします。