こんにちは、スタッフ野田です。
「ピカソ」第6号のご紹介です。

ついに表紙がフルカラーになりました。
このことからも売れ行きが順調に伸びていたことが分かります。

2~3ページ

ロサンゼルスクラブの広告です。
原宿の1号店を皮切りに東京都内はもちろん、新潟、金沢、熊本といった地方都市まで展開を広げています。まさにプールバーのブームが最高潮に達しようとした頃ですね。ハワイまで候補地に挙がっていますが実現したんでしょうか。
ロサンズルスクラブの人気にあやかって(?)ボストンクラブとかシカゴクラブなどといったアメリカの大都市の名前を付けたお店もありました。

4~5ページ

何と目次ができました。たいしてページ数もないのに目次が必要なのかと思わなくもないですが、それだけ余裕ができたということでしょう。

 

6~7ページ

ピカソガールのコーナー。
コメントは差し控えます。

 

8~11ページ

なぜか横須賀の特集です。
アメリカ海軍の基地があり、年に一度、一般の人が中に入れる催しでスタッフ野田も訪れたことがあります。警備員がベレッタM9(アメリカ軍の制式自動拳銃)をぶら下げていて、触らせてと言ったらダメだと断られたのを覚えています。
アメリカ空軍の横田基地にも入ったことがあるのですが、どちらも中には多くのレジャー施設があり、もちろんビリヤード台も置いてあります。
当然、基地に所属する軍関係者の需要をあてこんで、飲み屋などのお店がたくさん周囲にあり、そこにもビリヤード台がたくさんあるようです。

 

12~13ページ

「CUEを持った狼たち」第3弾です。
今回は三浦陽子プロです。
女性プロの中でもアイドル的な存在でした。可愛いですよね!

腕前も一流で、関東のレディース・トーナメントを席巻していた感がありました。
スタッフ野田も何度かお会いしたことがありますが、今はどうしているんでしょう。

 

14~15ページ

「ハートブレイクリッジ」という映画の紹介ページです。
スタッフ野田もテレビで見たことがありますが、鬼教官が新兵を鍛え上げていく
ストーリーでした。ビリヤードで遊んでいた兵隊からキューを取り上げてへし折る場面があります。映画の中にちょっとビリヤードが出てくるだけなら、それこそ無数のアメリカ映画が存在しますが、寄稿者はクリント・イーストウッドが好きなためにこの映画を選んだようです。

 

16~17ページ

キャロムの記事です。
小林伸明プロのヨーロッパでの活躍が報じられています。
小森純一プロも善戦しています。
その下に東京でスリークッションの国際大会が開催される旨の記事があります。
この大会の結果はピカソ第8号で大きく報じられることになります。

 

18~19ページ

ビリヤードマップの静岡編です。
スタッフ野田が覚えている静岡のビリヤード場は、「オールドクラブハウス」と「K2」の2軒なのですが、このマップには載っていませんね。これを作った時にはまだなかったのかな?

 

20ページ

奥村プロのビリヤード教室のページです。
サイドポケットはコーナーより開口部が広いのに、なぜコーナーより難しいのかという解説がされています。
要するにサイドポケットには「死角」があるということですね。
でもコーナーがカバーしている範囲は90度なのに対して、サイドは120度くらいあります。サイドがコーナーより少し広いのは、サイドの真正面から左右45度、つまり90度の範囲内ではコーナーと同等の開口部になるように設計された結果なのだろうとスタッフ野田は思っています。

 

21ページ

ビリヤード・クイズのページです。
ちょっと見づらいと思いますので、拡大画像をどうぞ。

第1問はそのうち「不可能を可能にするショット」のコーナーで実際の動画を交えてご紹介しようと思っています。
第2問は手球と7番がコーナーにまっすぐになってしまったという状況です。
手球が手前のクッションに密着しているので引くことはできません。
ボールとテーブルの大きさの比率がメチャクチャな図なので分かりづらいですが、前クッションで7番を入れるのも非常に難しいと思ってください。
引くのも前クッションもダメとなると、残る手段は・・・?
第3問は簡単なので、ノーヒントです。
第4問も「不可能を可能にするショット」でご紹介する予定です。スタッフ野田の得意技です。
解答は次号で!

 

22ページ

ハスラー2の映画でトム・クルーズが披露したショットの紹介です。
図が不鮮明で良く分からないと思いますので、解説を。
右下にある7・9番は密着していて、手球が7番に当たれば9番にキスして7番がコーナーにポケットする「死に球」の配置になっています。手球は8番にブロックされて直接7番には当てられません。
当然、上の長クッションを使った空クッションになるのですが、長クッションから直接7番を狙うのではなく、右側の短クッションに2クッション目をいれてから
7番に当てるのが良いという話です。許容範囲の広さの問題ですね。
実はスタッフ野田がこの記事を最初に読んだ時(30年以上前です)、どうして2クッションにするのか理由がわかりませんでした。
Q&Aのコーナーでは「キーボール」が取り上げられています。
ここで解説されているのは14-1ゲームのキーボールではなく、コンビネーションショットで的球の方向を決定付ける球のことです。要するにスロウによって方向がコントロールできるのはどこまでかという解説です。

 

23ページ

ボウラードゲームの紹介です。
プロ資格取得の実技試験で採用されていることで有名ですね。
藤間プロがアメリカのゲームを参考にして考案したものだと聞いています。
あまりこのゲームをしているのを見かけませんが、自分の実力を知る(思い知る!)ためには良いゲームです。
大切なのは、どんなにスコアが悪くても最後までやり切るということです。
調子が悪い時に再度トライするのは構いませんが、それは現在プレーしているゲームをちゃんと終わらせてからの話です。
言うのは簡単なんですが、スコアが悪いといやになって止めてしまうことが多いのではないかと思います。でも、それが自分の実力であり、調子のいい時の
スコアだけ見ていたのでは話になりません。
ちなみに14-1をシリアスにプレーしようとする方は、少なくともアベレージで
100点くらいは取れるようにしましょう。
スタッフ野田は本格的に14-1に取り組み出した頃、適正なフリがつくようにしながら入れ続けることの重要性を痛感して、とにかく一度ボウラードでパーフェクトを出してやろうと必死になってプレーしたことがあります。

 

24ページ

珍しいキューの紹介です。
メーカーの紹介がないのですが、蒔絵などの装飾が施してあるので国産メーカー
なのだと思います。アダムかイシガキか、あるいはヨシムラか・・・?
ビリヤードQの広告がありますが、この時点ではまだポケット27台になっています。
これがもう少したつと・・・

 

25ページ

読み物のコーナーです。
短いですが、なかなか味のあるショートストーリーだと思います。

 

26ページ

定番となった大学のサークル紹介です。

当時は主だった大学にはほとんどこういったサークルがあったようです。

 

27~29ページ

30~31ページ

そしてピカソのバラエティ・コーナー。

 

32ページ

読者プレゼントのコーナーです。

 

 

33~35ページ

 

広告のページです。ずいぶん多くなりました。

テクモのカラーページ広告にマーレイ社の「6400」というテーブルが載っていますが、これが映画ハスラー2のクライマックスのトーナメントシーンで使用されたため、このテーブルを求めるお店が多かったようです。

ブランズウイック製のテーブルは当時はまだマイナーな存在でした。

裏表紙

裏表紙もフルカラーです。

新宿の老舗ビリヤード店「アシベビリヤード」でもポケットテーブルを増台することをアピールしています。「ハスラー2」のブームが来る前は多くの店がポケットより四つ玉などのキャロム用テーブルの方が多かったのです。

このブームのためにポケットテーブルが不足し、四つ玉用テーブルをポケット用に改造することもよく行なわれました。

 

第6号は全36ページで第5号より8ページも多くなりました。
本格的なビリヤードブームが訪れ、主に広告のページが増えたためです。
編集長の村田氏もまさかこれほど人気になるとは思っていなかったでしょう。
もともとポケットビリヤード人気が高まりつつあった日本に「ハスラー2」という起爆剤が投下されて爆発的にブームが広がったのだと思います。

近日中に第7号をご紹介します。

 

 

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