ビリヤード雑誌「ポケットハウス」第5号 のご紹介第2弾です。
26ページからです。
全日本アマチュアナインボール選手権とP&Pポケットビリヤード大会の紹介です。
ナインボール選手権で優勝した桧山さん(故人)は後にプロ転向してピンクヒノッキーのニックネームで親しまれました。
ちなみに彼はプロテストのボウラードで、初っ端のショットをブレイクスクラッチしたあとノーミスで3ゲームを撞き切り、290+300+300=890点というスコアを出しています。ものすごい精神力ですね。
ちなみにこれはプロテストのボウラードスコアとしては、後に31期の森嶋プロが3ゲームともパーフェクトの900点を叩き出すまで最高得点として記録されていました。
P&P大会はアメリカ遠征招待がかかったアマチュア向けのもので、ナインボールのショートマッチだったので、運もないと勝ち残れません。
当時まだ初心者だったスタッフ野田も挑戦しましたが、勿論あっという間に負けてしまいました。
27~30ページ
全国各地で開催されている各種トーナメントと、トーナメントに初参加した人の様子が紹介されています。
ビリヤード場が主催するハウストーナメントの他に冠スポンサーがついた物も多いですね。
当時はまだテンボールは普及しておらず、ほとんどのトーナメントがナインボールとなっています。
31ページ
いろいろなビリヤードテーブルを販売している広告です。
ブランズウイックのゴールドクラウンⅢが発売されています。
このテーブルは大変人気があり、現在も現役で使用されているほど長寿命の製品として知られています。
32~35ページ
カスタムキューとして大変人気のあるタッドの製作者、タッド・コハラ氏の紹介です。
現在の工房に移転する前の場所での取材記事です。
タッドキューのオーナーにとっては大変興味のある記事でしょう。
ただ、工房内の様子がわかる写真が無いのが残念なところです。
当時は多くの人(スタッフ野田を含む)が「いつかはタッド」と憧れていました。
製作者のタッド・コハラ氏(故人)は名前が「コハラ(小原)」であることから分かるように日系の2世で、現在は息子のフレッドがタッドキューを作り続けています。
「出来上がったキューを撞いてみて、感触が良くなかったらぶった切って調べる」というコハラ氏の言葉が紹介されていますが、まさに職人のプライドを象徴する言葉だと思います。
レポーターの園部氏が文中でコンピューターを使って製作された職人の魂など感じることのないキューばかりになってしまうことを懸念していますが、多くのキューがNC旋盤で製作されカーボンシャフトの台頭が著しい昨今の状況を見ると、そんな時代も遠くないのかもしれません。
しかし、それで品質を上げることはできても「撞いた感触の良いキュー」を作り出すためには人の手が絶対に必要だとスタッフ野田は思っています。
36ページ
ビリヤード用品販売の広告です。
アメリカの業者(個人?)が日本でのブームに目を付けて、大阪に販売拠点を置いたと思われるものです。
当時はこのような業者がいくつもありました。
今回はここまでです。
次回は奥村プロのテクニック講座や木村プロのトリックショット、そしてよこみぞ邦彦氏の連載漫画「すくらっちハスラー」などをご紹介する予定です。
キューショップでは多くのビリヤード関係の書籍を取り扱っておりますので、ぜひご覧ください。